懐かしい。
一言で言ったら、これだ。
なぜ見に行きたくなったのか、っつーと。
中性の絵画を彷彿とさせるような、人物、風景、しかもわざと古い感じに荒らした画面。
その色合い自体が、昔懐かしい気分にさせるのも確か。
でも、それだけではなく、↑この「懐かしさ」も「懐かしい」。
なぜなら、今まであまり気に掛けたことがなかったけれど、この人が活躍していた時期って、ちょうど、自分が小学校から中学生くらいの時だ。
実物をこの目で見たことは、おそらく、というか、ほぼ間違いなく、なかった。
けれど、絶対に、どこかで目にしている。
だから、子供ながらに、この人の絵の持っている「懐かしさ」と「静けさ」「穏やかさ」、そして「新しさ」を感じていたことを、今、見直すことで懐かしく思うんだろう。
というか、「懐かしさ」や「穏やかさ」のベクトルで、子供の記憶に残るって、凄いよな。
解説に出ていたけれど、絵の中の人物が何をしているのか、わかられたくない、別の世界を見せたい、と思って描いていたそうだ。
確かに、ここではない、別の世界だと思うし、しかも、見ていて、そこへ自分も入り込んでみたいと思う。
や、正確には、子供の頃から思っていた、かな。
年端もいかない子供にまで、そんな風に感じさせるというのが、まさにこの人の作品の持つ永遠性なのだろう。
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