STAP細胞検証、若山研究室由来の可能性も 解析に誤りか
STAP細胞論文をめぐり、主要著者の若山照彦・山梨大学教授が発表したSTAP細胞にかかわる試料の解析結果が、誤っていた可能性があることが若山教授側への取材でわかった。
「改めて詳細な解析結果を公表する」としている。
STAP細胞は、若山教授がマウスを提供し、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーがそのマウスから作製したとされていた。
若山教授は2014年6月、解析結果をもとに「STAP細胞は自身が提供していないマウスからつくられていた」と説明していた。
しかし、若山研究室の関係者は、STAP細胞は若山研究室にあったマウスに由来する可能性を認めた。
若山教授は2014年6月16日に会見では、自身が保管していた試料について、第三者機関に依頼していた解析結果を発表した。
STAP細胞と同じ遺伝情報を持つはずのSTAP幹細胞には、目印となる遺伝子が15番染色体に組み込まれていたと明らかにした。
若山研究室では15番染色体にこの遺伝子のあるマウスは飼育したことがないとし、若山研究室が提供したマウスとは別のマウスで作製された疑いを示唆していた。