★取材レポート★
大正から昭和戦前期の日本の写真界を牽引し、日本写真史において傑出した存在として知られる写真家、安井仲治の回顧展が、東京ステーションギャラリーで開催中です。
安井が38歳で病没するまでの約20年に発表した作品や資料を、時系列で観ることができます。
大阪で生まれた安井は18歳で関西の名門・浪華写真倶楽部に入会します。当時のアマチュア写真家は芸術写真を追求し、安井も技術を駆使して絵画のような芸術写真を発表しました。
1930年代に入ると、安井は「半静物」という新たな取り組みを始めます。日頃身近にあるものを組み合わせ、異様なもの、怪しい雰囲気の作品を仕上げました。
1930年代後半に日中戦争がはじまると、写真家たちはそれまでと同じような活動はできなくなりました。安井は、傷痍軍人やヨーロッパから迫害を逃れて神戸にやってきたユダヤ人を撮りましたが、それを単なる記録写真ではなく創作的意図をもって作品にしました。一方でそれらは国策に沿った内容ともなっており、バランス感覚をもって活動していたことが伺えます。
時代の変化の中で身近な光景に目を向け、小さいものや醜いとされるものにも被写体としての価値を見出した安井の作品からは、現代においても多くの学びを得ることができます。
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真
【会期】2024年2月23日(金・祝)-4月14日(日) *月曜日は休館(4月8日は開館)
【会場】東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1 *JR東京駅 丸の内北口 改札前)
【時間】10:00-18:00(金曜日-20:00) *入館は閉館30分前まで
【詳細は公式HP】https://www.ejrcf.or.jp/gallery
■投稿できる写真雑誌『PHOTOSAI』では写真作品を募集しています。
株式会社アートツリー出版社
大正から昭和戦前期の日本の写真界を牽引し、日本写真史において傑出した存在として知られる写真家、安井仲治の回顧展が、東京ステーションギャラリーで開催中です。
安井が38歳で病没するまでの約20年に発表した作品や資料を、時系列で観ることができます。
大阪で生まれた安井は18歳で関西の名門・浪華写真倶楽部に入会します。当時のアマチュア写真家は芸術写真を追求し、安井も技術を駆使して絵画のような芸術写真を発表しました。
1930年代に入ると、安井は「半静物」という新たな取り組みを始めます。日頃身近にあるものを組み合わせ、異様なもの、怪しい雰囲気の作品を仕上げました。
1930年代後半に日中戦争がはじまると、写真家たちはそれまでと同じような活動はできなくなりました。安井は、傷痍軍人やヨーロッパから迫害を逃れて神戸にやってきたユダヤ人を撮りましたが、それを単なる記録写真ではなく創作的意図をもって作品にしました。一方でそれらは国策に沿った内容ともなっており、バランス感覚をもって活動していたことが伺えます。
時代の変化の中で身近な光景に目を向け、小さいものや醜いとされるものにも被写体としての価値を見出した安井の作品からは、現代においても多くの学びを得ることができます。
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真
【会期】2024年2月23日(金・祝)-4月14日(日) *月曜日は休館(4月8日は開館)
【会場】東京ステーションギャラリー
(東京都千代田区丸の内1-9-1 *JR東京駅 丸の内北口 改札前)
【時間】10:00-18:00(金曜日-20:00) *入館は閉館30分前まで
【詳細は公式HP】https://www.ejrcf.or.jp/gallery
■投稿できる写真雑誌『PHOTOSAI』では写真作品を募集しています。
株式会社アートツリー出版社