Art Tree ブログ

アートツリー出版社のブログです。

企画展 花器のある風景

2025年01月30日 | 日記
★取材レポート★

泉屋博古館東京で開催中の「企画展 花器のある風景」では、花をいける器「花器」がテーマとなっています。
生花では一見、花が主役で花器は脇役とも思えますが、花器の歴史や文化的背景に光を当てることで新たな視点を得られます。





花を描いた絵画や出版物に見られる「花器」の存在は、普段はあまり注目しない存在に目を向けるきっかけになるでしょう。





江戸時代後期に描かれた春花図です。
画面上方に歌人による賛が描かれています。この賛では「瑠璃能瓶」などの言葉でわかるように、花だけでなく花器についても語られています。





花器のルーツは中国にあり、宋の時代に古銅器や陶磁器を模した花器が作られるようになり、その文化が日本にも伝わりました。
展覧会では、花器そのもののデザインや歴史も紹介されています。様々な花器の細部や質感は視覚的、技術的にも興味深いものです。









(本文中の写真は「企画展 花器のある風景」の内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。)

■企画展 花器のある風景
会期:2025年1月25日(土)~ 3月16日(日)
会場:泉屋博古館東京(東京都港区六本木1-5-1)
休館日:月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間:11:00-18:00
*金曜日は19;00まで開館 *最終入館は閉館30分前まで
詳細:https://sen-oku.or.jp/tokyo/

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堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE

2025年01月27日 | 日記
★取材レポート★

今回写真愛好家の皆さんにお届けするのは、デザイン・ことば・空間が織りなす展覧会「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」の取材レポートです。光や音の演出も楽しめる本展は、普段の視点を少し変えるきっかけになるでしょう。



堀内誠一(1932-1987)は、『anan』や『BRUTUS』など数々の雑誌のアートディレクションを手がけ、デザインの世界でも名を馳せました。そして絵本作家としても知られています。大人向けから子供向けまで、堀内の作品は一人の人物が描いたと思えないほど多彩です。絵本だけでも70冊以上ありますが、一つひとつが異なる画材や技法で描かれています。



本展は3つのテーマに分かれていますが、その一つ「FANTASY」では、代表作『くろうまブランキー』『雪わたり』『ぐるんぱのようちえん』など、ファンタジー色の濃い絵本作品が展示されています。会場設計は建築家・インテリアデザイナーの設計事務所imaが担当しました。事務所にある白い楕円形のテーブル上で思いついた企画が、本展で実現しています。
楕円の展示室には、高さ約3メートルの巨大な絵本が立ち並びます。展示空間の中央には立体的に再現された「ぐるんぱ」が登場し、まるで絵本の世界から抜け出してきたかのようです。




展示室の仕切りは絵本になっています。堀内の描いた絵本は、絵を大きく引き伸ばしても間延びせず密度が高い絵だとわかります。最近はあらゆる画像をスマホの画面で眺めることが多くなりましたが、「大きくプリントする」ことを考えることで、私たちの作品づくりが変わっていきそうです。本展から作品づくりのための沢山のヒントが得られるでしょう。



(本文中の写真は「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」の内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。)

■堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE  
会期:2025年1月22日(水)- 4月6日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟)
休館日: 2025年2月16日(日)
開館時間:10:00-17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館の30分前まで)
詳細:https://play2020.jp/

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本年もよろしくお願いいたします

2025年01月10日 | 日記
新しい年をいかがお過ごしでしょうか。
2025年もよろしくお願いいたします。

昨年末に『PHOTOSAI』Vol.47を発行しました。
表紙の写真は、2023年1月に長野県の諏訪湖で撮影した白鳥です。

『PHOTOSAI』Vol.47は、花と氷が織りなす感動の物語から、最新技術のトピックまで。写真愛好家の心を動かす特集満載の一冊です。

■花と氷の写真エッセイ

いがりまさしさんの「白の中の白」や谷田梗歌さんの「星の降る夜」は、深い感性に触れられる内容です。
特に冬の情景を撮るヒントが得られそうです。

■写真愛好家の作品集

参加者の作品テーマ設定や秋の撮影の様子は、ご自分の活動の参考にできます。
他の愛好家の作品を鑑賞することで、新しい視点が見つかるでしょう。

■展覧会情報

全国各地で開催される美術館の展覧会情報を掲載しています。
『PHOTOSAI』Vol.47では、青森の十和田市現代美術館、滋賀県立美術館、東京ステーションギャラリーの展覧会を紹介します。

■話題のニュース

AIや新技術を使った写真関連のサービス、写真プリントやサービスなどの最新トレンドがわかります。
プリントサービスは写真愛好家にとって特に魅力的です。

■齋藤千歳さんやさきのりりさんの活動を紹介

齋藤さんの物欲シリーズは、パソコン回りの環境整備の参考に。
さきのりりさんのフォトライブラリーでは、水辺の風景を追う楽しさを感じてください。

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