下手な横好き

長期優良住宅の持つ意味・・・・・NO2

 昨晩の事、妻が「これ見て・・・・・貴方出来る?」と言って一枚のA-4用紙を見せられました。
それは私の名前すら言えない母の直筆です。
ディサービスで訓練しているのでしょう。
そこには幾つかの文章が何行かに別けて書いているのです。
例えば「災害に有った悲惨な現状」これを漢字を交えて書いているのです。
そして最後に平成21年9月29日母の名前が有りました。
元々子供の頃文学少女と言われていた母ですが・・・・・。
中には間違っている漢字も有りますがよく似ています。
しかも私より綺麗な文字です。
人の頭脳の不思議さに驚かされ、その一枚の紙がなにかいとおしく切なくもなり、
机にしまって置きました。

  前回の続きです。 ところで長期優良住宅制度とは?
そこでその趣旨の条文の第一条を紹介します。何事も第一条が肝心ですね。 

 この法律は、現在及び将来の国民の生活の基盤となる良質な住宅が建築され、
及び長期にわたり良好な状態で使用されることが住生活の向上及び環境への
負荷の低減を図る上で重要となっていることにかんがみ、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進するため、国土交通大臣が策定する基本方針について定めるとともに、
所管行政庁による長期優良住宅建築等計画の認定、当該認定を受けた長期優良住宅建築等計画に基づき建築及び維持保全が行われている住宅についての住宅性能評価に関する措置その他の措置を講じ、もって豊かな国民生活の実現と我が国の経済の持続的かつ健全な発展に寄与することを目的とする。

 第2条 へと続いていくのですが、時間のある方は読んで下さい。

 霞ヶ関文学?
実に上手く書かれていますね。国民の声を代弁して長期に耐えるより良い住まい造りにです。
しかしその中に彼らの許認可権もきっちりとうたって天下り先を創れる様にも聞こえませんか?

さて皆様、
性能表示制度【10項目について等級制度】が有ります。
長期優良住宅はその性能表示制度に基づいて住宅の性能を数値で求められているのは4項目でその等級は以下のとおりです。
例えば耐震等級は最大3までとなっていますが、長期優良住宅では2の等級がクリアーしている事と成ります。
耐震等級が2【1~3等級】
劣化の軽減が3【1~3等級】
維持管理が3【1~3等級】
温熱環境が4【1~4等級】
これらの4つの項目の等級をクリアーした住いが長期優良住宅と認定を受ける事が出来ます。
そして、この様な住い造りを推奨する為に補助金制度が出来ました。
補助金と言えば天下りと直ぐに結びつくのですが・・・・・・・・・。

 これが曲者で、お客様には良い住いを作ったとの褒美に当ります。一面、経済対策に成るのですが、小さな工務店は諸手をあげて喜んでいられないのです。

この補助金を頂く方法が中小工務店にとってハードルが高いのですね。
ところが
 大企業と一部のビルダー等はその申請は早々とクリアーしているのです。
彼らにとっては簡単に認可を取得出来るのです。
ところが私共では
技術的な面なら、現場でクリアー出来るのですが申請書類の作成が大変なのです。

 特にモデル事業で200万円の補助金を頂くと成れば、どっかの団体や補助金を
目当てにして認可の受けた業者のFC【フランチャイズ】に入会するとかしなければ
単独でこれを全てクリアーさせる事は並大抵では出来ません。
色々な情報を聞けばやはり自社では無理ですね。
あさひホームでも、近くある団体の認可を受けた手法に基づき申請予定です。
と言う事で、単独で申請となれば、
この道の専門業者や学者の先生にお願いする手しか無いでしょう。
当地でも認定を取得した業者の方においても同様ではと推測します。
・・・・・・・・・・・次回に続きます。
尚、明日から全日本不動産協会の全国大会が熊本で行なわれますので、この欄は休ませて頂きます。
まじめな社長の真面目な住まい造り実践会 代表米田正憲


写真を趣味に高齢者の戯言

コメント一覧

米田です
おはよう御座います。
有難う御座います。
第一条の通り、非の打ち所が無い条文ですが、この運用が問題ですね。
私的には長期優良住宅モデル事業の補助金制度は不要とであり、弱小工務店の排除に映ります。
長期優良住宅の補助金制度は一律100万円にするべきと考えています。

谷村
補助金
 実際の補助金申請で一般の工務店が根を上げるように設定されています。それは、認可法人の仕事を確実に得るためです。(公務員のすごいところですよね)中小工務店が通常の仕事をこなしながら出来る範囲の書類ではありません。

 天下り先の仕事をこしらえているのですから。「皆さん会費を払って申請してくださいね」が本音でしょうね。
 要はその制度に乗るか乗らないかの判断です。又、一般に何処まで長期優良住宅の事が理解されているか?が疑問です。

 長期優良住宅先導的モデル事業を取得された会社でも施主さまによっては、従来通りでよいという施主様も多く、現在3割程度しか興味を示さないようです。
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