下手な横好き

天災は忘れた頃に

 耐震・免震・制震・・・・・日頃の備え
岩手・宮城内陸地震は昨日からのニュースで、地震の規模が解り始めましたが
意外と大きな被害ですね。
人的な被害も6名の方がなくなり、解っている所で、11名の方が行方不明の
ようです。一刻も救出が望まれます。亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。

  TVで見ましたが、山の斜面が崩れ道路の被害が大きいですね。
道路が通れないので、救出作業も大変です。二次災害に遭わない様にして
頂きたいです。

この地域で地震は起こらないだろうと、言われていた様ですが、専門家によれは、
何時起きてもおかしくない地域で有った様です。
人口集中地域はそれなりに注意が叫ばれますが、過疎地域は重要度が低い為、
その周知と対策は遅れ勝ちになるのでしょう。

そこで、もし、この様な直下型が大都市で起きたら・・・・・・想像するだけで、
空恐ろしいものが有りますね。私の娘は川崎の方に嫁いでいるので心配です。
天災は何時・何処で起きてもおかしくないのが天災。日頃の備えが必要です。

 そこで、木造住宅においては地震対策に耐震・免震・制震工法の3タイプ
有ります。
耐震工法:材料の強度によって地震に耐えるように設計する工法。
参考に、あさひホームでは太く、粘りのある構造材と1階、2階を剛床構造として地震力のねじれに対応し、さらに、シメール金具を用い建築金具を木材に緊結させて
隙間を防止して耐震強度を高めています。
(隙間があれば、それだけ揺れが大きく増幅します)
又、耐震性を高めるには、筋交い+面材も工法の一つですね。
面材に付きましては先日も話しましたが、構造用合板よりも、耐久性の高い粘りの有る面材を使う事と良いでしょう。

 免震工法:基礎部分に、振動を絶縁する、またはその固有周期を長くするローラーや積層ゴムなどの装置を入れて、地震の揺れを低減するように設計する工法。

 地震の揺れを、小さく出来ます。(大掛かりな工法になり、それだけ費用がかさみます。300万円程度言われています。)

 制震工法:地震による建物の振動を制御する、特別な装置や機構が組み込まれている工法
(特殊金具を用いて揺れを少なくするタイプで40万円程度~。中には構造材に制震テープと言われる粘着性の強いテープを用いた工法も有ります。
50万円程度の費用は必要です)

 私的には、躯体本体部分の強度を高め、筋交い+耐力面材+金物で、阪神淡路大震災以上の地震力に対応出来る住宅で十分と思っています。
この場合、先にも言居ましたが、耐力面材に耐久性に問題が有る構造用合板等を用いず、無機質系で粘りのある部材を採用すればいかがでしょう。
シロアリや結露から起きる劣化の心配は有りません。
もっとも、心配でたまらない人、又、地震頻度の高い地域にお住まいの方は、
ご予算に合わせて、免震・制震工法の採用も一考です。
どの工法にしても、費用対効果となります。業者の方と相談してご検討して下さい。
(参考に200年住宅では耐震等級は2以上となっています)


 ちなみに、弊社の木あらわし工法(ロケット金物工法)は特殊金物を用いて、面材との兼ね合わせで、阪神淡路クラスの2倍の地震力に耐えます。(実験済みです)

もっとも、地震に強い家造りは設計によるところが大きいです。
一般的にデザインを重視した住宅は構造的に弱いですね。
形状のアンバランスに二階部分の、のりの悪い家、大きな開口部や吹き抜けのある場合は注意が必要です。
もしも現状の住まいがこの様な場合は一度耐震検査をして置く事ですね。

尚、建物が倒壊するより、たんすや家具その他の重量物での被害の方が多いと
言われていますので、家具等の転倒、やガラスの破片に気をつける工夫をして
おいたほうが、安価で、実益が有る様に思います。

天災は忘れたころに、それで、出来そうで出来ないのが日頃の備えではないでしょうか?
出来ない日頃の供えなれば、高耐震住宅を造っておけば安心では有りませんか。                  まじめな社長のまじめな住まい造り実践会 代表 米田正憲


写真を趣味に高齢者の戯言

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