下手な横好き

自然素材の住まい造り・・・・・最終回

 無垢材は割れる・反る・ねじれる・・・・それでも無垢材?
最後に無垢材にこだわるので有れば、私の希望ですが、無垢材は有る程度「ねじれ、反る」等、木の特性を知って使って欲しいのです。
極論を言えば反りもひびもインテリアと考える・・・・・ですね。

木は内部と外部の乾燥の度合いが違えば、ひび割れが生じます。
特に太い構造材等は乾燥の度合いによって割れ易いです。
しかし、極端に大きなひび割れでなければ構造の強度には関わりません。
事実、上棟を見学しましたが桁や梁にそれなりのひび割れは有りました。
【それだけ商品価値の有る無垢材を作る乾燥技術は難しいのです】
それでも、デメリット以上に無垢材には多くの良さは言わずとも皆様もご存知ですね。
この工務店さんのスローガン【目標】は化学物質を出さない、化石燃料を使わない、二酸化炭素を出さない。
「スリーゼロ」の住まい造りでした。現実にスリーゼロは難しいでしょうが、
その様な住まい造りが出来れば多少のコストアップも・・・・・ではないでしょうか。
それで
無垢材の良さを理解出来なければ無垢材での建築は止めにされた方が良いですね。
トラブルの元だと思います。
例えば床材ですが、反ったり・すいたりしますからクレームを言われる方がいます。今日では乾燥技術も進みそのトラブルは殆ど有りませんが、皆無では無いです。
それでトコトン乾燥材となるのですが、木は生きています。生きている物は変化しますね。形も色も香りも・・・・。その事にクレームは如何と思いますね。

だから、大量生産の住宅には使わないのですね。
又小さな工務店においても簡単で狂いの無い新建材となるのですね。
創り手は面倒を恐れクレームの少ない人工建材【集成材も含め】を使う事に走るわけです。【今日の世知辛い世相でも有ります】

あさひホームでも構造材をオール無垢材で建築していた時期が有りました。
例えば、梁にひび割れが有って、如何してもお施主様が嫌だという事で、取り換えさせていただいた経験が有ります。
だからと言ってクレームを恐れたのでは有りませんが、今日の高断熱・高気密住宅と住まいが高性能に成れば成るほど、無垢材よりも、変化の起し難い集成材となるのですね。
其れは、多分以前の隙間だらけの場合は使った木の乾燥のスピードが遅かったから、木の変化も遅く追随【ひびや反りがゆっくり】出来たからと思っています。
多少の水分の含んだ乾燥材でも大きなトラブルにならずに済みました。

所が建築工法が変化しました。
それでも、土台・柱にこだわり今でも無垢材を用いています。梁・桁の一部を集成材に変更しました。
と言うのは無垢材でも大きな部材は内部までの乾燥が難しいからですね。そこで今回の見学となったのですが・・・。

又、あさひホームでは収納内部に合板を用いず桐材を用いています。其れは調湿作用と抗菌【タンニン】が有るからです。
お客様には建築前に説明をしているのですが、ご入居してしばらくしてから「すいて来た」「色が黒くなって来た」と言われます。
これは木その物が持つ性質ですね、当たり前の事なのです。
今後皆様は無垢材を選ばれたなら、この点はご理解して下さい。
味気ない工場制品で囲まれた住まいを選ぶのか、それとも、時間が経てば色艶も変化し、
安らぎの空間を得るのかは貴方次第なのです。
どちらも正しいのです。其れは個々の生活スタイルの違いですね。

所で最後に
ここに1㎥の試験無垢材ひのきが有ります。水分が200kg有りました。含水率は?

          まじめな社長の真面目な住まい造り実践会 代表 米田正憲

写真を趣味に高齢者の戯言

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