身を焦がす・・・・・・はかなく燃える
目先の利益を捨ててでも信頼を守る
ビジネスの極意は兵法にあり
安恒理氏は、兵法書には〈勝ち残るための戦法〉〈組織の編成方法〉〈人の動かし方〉など、現代ビジネスにも通用する知恵や戦略がたくさん詰まっていると言います。
具体的なビジネス例をもとに、兵法書の教えを会社経営に置き換えて読み解いていく独自のスタイル。
安恒氏によって、中国古典の兵法書が処世宝典となって現代に蘇りました。
経営者必読の連載です。
ビジネスパートナーと、その関係を緊密に保つのは「信頼関係」があってこそです。
これは組織内の上下関係においても同じことが言えます。
事業は利潤追求が大きな目的ですが、目先の利益を追うあまり信頼を損なうような行為があれば、評判を落とし、企業の存亡を揺るがす事態になりかねません。
時には英断を下し、利益を捨ててでも信頼を守らなければならないこともあります。
〈A店のケース〉
賑やかな通り沿いに青果店がありました。
人通りの多い割には客数が少ない様子です。
近所に最近引っ越してきた人が通りかかった時、スイカが安売りされているのに気がつきました。
店主は「奥さん! このスイカ、甘くて美味しいよ! お買い得だよ!」と声をかけます。
その言葉を信じてスイカを購入したのはいいものの、家で実際に食べてみると甘いどころか、ただ水っぽいだけのシロモノでした。
その客は二度とその青果店で買い物をすることはありませんでした。
店主は、目先の利益を追い、それによって信頼を失うことに気がついていないのです。ほどなくその青果店は潰れてしまいました。
B社のケース〉
今では押しも押されもせぬ大企業のB社ですが、まだ町工場ほどだった創業間もない頃。
大手機械メーカーからの部品を下請けで製造していました。
ある時、納品した部品に一部不具合があり、機械メーカーの担当者はB社にクレームをつけます。
とはいっても大騒ぎするほどではありません。
いつもは完璧な仕事ぶりだったので、今後のことも考慮して軽く注意したつもりでした。
しかし、報告を受けたA社の社長は自ら真っ先に得意先に駆けつけ、代わりの部品をその場で納めるとともに「今回の仕事に関しては、ペナルティーとして代金無料とさせていただきます」と申し出ます。
慌てたのは発注したメーカーの担当者。
「いや、そこまでは必要ありません」と断るものの、結局はB社の申し出が通ります。
すぐさま検品の体制を強化したB社。
その分、利益率は下がりますが、それでも信頼を守ることにコストをかけました。
こうして業界の信頼を守り続けたB社は、大企業へと発展していったのです。
蜀の国の将軍・馬謖は軍令に背いて敗戦を招きます。
上官である諸葛亮は、軍律を守るために愛弟子として可愛がっていた馬謖を処刑してしまいます。
有能な部下でしたが、組織内の引き締め、組織内の信頼を守るために、あえて有能な
人材を切り捨てたのです。
企業にとって、利益率を上げることは最大の課題とも言えます。
しかし、小利を捨ててでも大利を守らなければならない時があるのです。
私心
情けない話ですが、建築業や建設・土建業と言えば、手抜きの横行が多くの方の頭を
よぎるのではないでしょうか。
これはお客様であるユーザー様が工事について知らないから、騙されやすい、業者から言えば騙しやすい面が有るのと、目先の利益に走るからですね。
上記の例の様に、即座に結果が解れば誰もその業者を相手にしないのですが、
建築や土木工事はその結果が分かりにくいから意外と長く営業ができるのでしょう。
だからお客様の見極める眼力が少なくとも必要になります。
特に住いは命を担保にしてお金を借りるのですから、手間暇惜しんではいけません。
将来に備えて家族が幸せになる為にも日頃から勉強して下さい。
付け加えれば、長く安全・快適に住める住まいづくりを知る上であさひホームの工事現場を見る事をお勧めいたします。
参考にスタッフのブログを読んで下さい。きっと良い住まいづくりの手がかりが見つかります。
http://blog.goo.ne.jp/ahasahi