Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

貧しい時代の画一化

2013-08-12 21:41:49 | コラム

ドラマ「半沢直樹」第1部完結編 視聴率29・0% 瞬間最高31・9%(ヤフーニュースの記事より)

国民的娯楽だったテレビも今やネットやゲーム、携帯端末に取って代わられ、終日一度も番組視聴率が10%を超えない局があってもニュースにもなりません。

その一方で興味深い現象も起きています。

近年ブームとなったドラマと言えば『家政婦のミタ』を思い出しますが、最終回の視聴率は40%という数字でした。
これはテレビドラマとしては過去の幾多の名作をしのぐ史上最高の数値です。
以前よりテレビの視聴者が減っている今になって、歴代最高のドラマ視聴率が叩き出されるのはちょっと不思議な感じがします。

しかし、これはありうることです。

例えば、08年のリーマン・ショック以降の不況時に安物衣料メーカーのユニクロは大幅に利益を伸ばしました。
不況の時はどうしても消費者は安くて手堅いものを欲しがるので、消費行動が画一化しやすくなるのです。
『大富豪は不況の時にこそ生まれる』という格言があるくらいです。

長らく視聴率不況にあえぐテレビも同じ事が起きています。
普段テレビに興味のない層がいったん評判が立つとみんなして飛びつくので一極化が起きやすいのです。

このドラマ「半沢直樹」や「家政婦のミタ」ブームはテレビ界隈の人にとって嬉しいニュースでしょう。
しかし、皮肉なことにテレビの凋落を示す現象でもあるのです。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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