Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

時代性の中にある普遍性

2013-06-09 22:17:17 | コラム

過去記事「AKB48の神話的体系」でも取り上げた第5回AKB48総選挙は指原さんが過去最高の得票数での一位を飾り幕を閉じました。

テレビで生中継されたこの様子についてとあるタレントさんがラジオで「吐き気がした」と漏らしたとネットで見ました。
僕はその方の筋の通ったモノの見方は好きなのですが、せっかくのお祭り騒ぎに水をさされたと感じた人もいたようです。

僕自身もAKB48の投票システムや、自ら望んでのこととはいえファンに格付けされ同じ仲間と競争する女の子達の姿に疑問を抱かないわけではありません。

それに多くの人が浮かれて同じ事をしている様というのは共感できない人からすれば気持ち悪く感じるものです。
コミケやサッカー日本代表の試合、色んな国民的行事だってそうでしょう。
そういったものから背を向けて自分で築き上げた世界を楽しむのも立派な生き方です。

ただ、その時代時代に見られるブームや流行には多くの人を惹きつける理由がその裏にあるものです。
例え現象自体が自分の好みに合わなくても、背景を探ってみたり、輝いているものを取り上げるのは面白いことだと思います。

僕の好きな作家さんで言えば、三島由紀夫さんもその時代と向き合い生き抜いた人でした。
三島さんは「金閣寺」ほか当時世間をにぎわせた事件をテーマにした作品がかなり多く、あげくに登場人物のモデルからから訴えられる始末です。

そうして自分の生きた時代と正面から向き合った結果、時代を超える普遍的な作品を生み出すことができたのでした。
AKB48など昨今のアイドルブームの中にも見る人が見ればそんな輝きを発見できるのかもしれません。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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