Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

競争社会はしかたない?

2013-06-10 23:59:59 | コラム

聞くところによると我々は人権という権利を生まれながらに持ち、誰しも自由で平等で個性を尊重されることを社会から保証されているそうです。
そう言って自尊心を満たしたいだけの人達が多いのか、言われてるほど機能してないように思います。

その証拠に実際の社会では競争ばかりです。
現実は受験だって恋愛だって仕事だって、限られたパイを他の誰かと取り合う生存競争の連続です。

そもそも我々が精子だったの頃から競争の連続でした。
悲しいことですが競争とは人間の生物としての宿命なのでしょう。
もしかしたら天国でも似たようなことをして晴れてこの世に生まれてきたのかも知れません。

ではこの世は奪い合い殺し合いの醜い場所なのでしょうか?

確かにそれは否定出来ません。
が、この殺伐とした世界を少しでもましなものにかえるのは平等ではなく多様性です。

皆がそれぞれに何か得意分野を必ず持っています。
この世には色んな価値観があり、思いがけない才能が評価されることが結構ありますから。
競争はあってもレース種目がたくさんあればいいのです。

なんの取り柄もない人はその取り柄の無さこそが取り柄です。
皆が皆個性的で主張ばかり強くてもうまく行きません。
ビリの人だってレースの華として必要ですし、そういう人を応援したい人も結構います。
手をつないでみんなでゴールはその人にとってもあまりうれしいものではないかもしれません。

なので、地球市民だグローバリズムだの世界中を一つの価値観で縛り付けるような思想には僕は反対です。
そこでは個人の自由ばかりを謳うことで逆に画一的で不寛容な社会をもたらす皮肉な結果が待っているような気がするのです。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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