2013年3月に宿泊してきました。
クリスタル・サマーニャは南米のボリビア・ウユニ塩湖畔にある塩のホテルです。
いくつかある塩のホテルの中からここを選んだ経緯については後日、ウユニ個人旅行
マニュアル(仮題)で書くとして、今回はホテルの宿泊レポのみ記します。
場所はウユニ塩湖畔と言っても塩湖から徒歩20分程度離れたところ。
これでも湖畔に立つ塩のホテルの中では一番塩湖に近い場所にあるそうです。
しかも塩湖に辿り着いたところで、塩湖の縁はまだ土混じりの茶色っぽい塩なので、
雨季のウユニ塩湖の醍醐味・天空の鏡には出会えません・・・と書こうと思ってたら
1つだけ「サマーニャから歩いて天空の鏡の場所まで行った」というブログを発見しました!
ただ、どの辺りが鏡張りになるかは時の運なので、原則「鏡張りはツアーで」と思ってた方がよいと思います。。。
あとウユニの町中からは車で30分程度離れており、ホテルのシャトルサービス等もないので、
町に行くには現地の物価からするとかなり高額のタクシー代を払わなければいけないそうです。
利用はしてませんがなんでも日本円相当で2000円とか3000円とか・・・
なので塩湖ツアーに行く時以外はホテルに引きこもるつもりで宿泊した方がよいです。
なにかとデメリットはあるのですが、ホテル好きとしては「塩で出来たホテル」という
他で経験出来ないシチュエーションは是非とも味わってみたかったのです。。。
まず外壁&内壁。
塩を固めたブロックで作られてます。
雨降っても崩れないのが不思議ですね・・・・
フロント周りも当然塩。
パブリックスペースの床はビーチの砂のように、固められてない塩です。
あちこちに塩で出来たオブジェやベンチが。
部屋の前の廊下はこんな感じ。
寒い時期は実際使ってそうな暖炉もありました。
室内。
ウユニの町中のホテルとは雰囲気の良さで雲泥の差があります。
まあ町中のホテルがシャワー付きで日本円だと1000~2000円程度なのに対し、
こちらのホテルは$120ですから当たり前っちゃあ当たり前ですが。
オイルヒーターとTVがありました。
バス・トイレスペース。
奥が固定式のシャワーでガラス扉で区切られています。
室内の床はパブリックスペースと違い、固められた塩です。
ただ、流石に少しずつ削れるので、黒いスーツケースを室内で開いたりすると
真っ白けになったりします(^^;
ゲストルームは1階のみで、2階はレストランになってます。
1フロア使ってるだけあって広々として、窓も多くて開放感あり。
宿泊料金に含まれてる朝食はブッフェスタイルでした。
種類はハムとかパンケーキとかサラダとかシリアルとかで味も含めて無難な内容でした。
レストランから見た眺め。
延々何も無い大地が広がってます。
徒歩で塩湖に行くにしろ、日没前や夜間は止めた方が無難です。
下手すると遭難します・・・
深夜、一番照明を落とした時間帯の外観。
周りに何も無いだけに星空は塩湖内部に遜色ないくらい見事でした。
・・・・と、ここまで見るとなかなか素敵なホテルなんですが、大きな問題点がありました。
まず到着時。
町中のツアーで申し込んだサンセット&星空ツアーを終えてホテルにチェックインすると、
レストランがもうクローズだという。
フロントの案内を見ると、なんとディナータイムが19:30~21:00のたった1時間半のみ。
時計を見ると、ジャスト21時。
当然ホテル周辺に食べる場所なんてないし、食べるものもほとんど持っていない。
別にサンセット&星空ツアーの終了時間が遅れた訳ではなく、むしろ予定より早めに終わっている。
町中のツアー会社でホテルと塩湖ツアーをまとめて申し込んでるので、
チェックインがこれくらい(むしろもう少し遅い時間)になるのは分かってたはず。
サンセットを見てきた客は飯を食うなと言うのか?
これは酷い。
そんな事を思っていたら、口に出す前に表情で察したらしく、
「サンドイッチくらいなら出来るが・・・」と言うので、
仕方なくそれを晩飯にする事にする。
続いて室内にて。
部屋に入って蛇口を捻ると、水が出ない。
洗面台もシャワーも。
トイレはかろうじて、室内のタンクに残ってる水が出る模様。
部屋まで案内してくれたスタッフが出て行った直後に気づいたので、
すぐに後を追いかけてクレームを入れると、
「水のタンクが小さいので他のゲストがいっぱい使うとしばらく出なくなる。
30分くらい経ってからまた試してくれ」との説明。
これまた仕方ないので、先にレストランに行ってサンドイッチを食う。
部屋に戻ると、水が出たので相方がトイレに行った。
でもしばらくしてから、私がトイレに行った時にはもう水が出なくなっていた。
その後、就寝まで水が出ることはなく、翌朝サンライズツアーの為に3時に早起き
した時も水は出なかった。
結局、夜の間に水が出たのは夕食後のほんの僅かの間だけだった。
朝8時に戻ってきた時にようやく水が出たが、またいつ止まるか分からないので、
2人一緒に急いでシャワーを浴びた。
案の定、その後少ししてまた水は出なくなった。
他の宿泊者の旅行記を読むとこんな事は書かれていないのでたまたまだったのかも
しれないが、例え「たまたま」であろうと、現地相場では破格の$120も取っておいて
これはあまりにも酷い。
水とか晩飯とか重要な事でトラブルがあると、細かな事まで気になってくる。
この部屋の鍵、当然部屋に出入りする時は外から鍵穴に鍵を差して開閉するのだけど、
室内に入った後も同様に、内側の鍵穴に鍵を差して閉めないと扉が完全に閉まらないのだ。
入室する時に鍵を差して、その後扉を閉めるのにまた鍵を差す・・・
そんな風に何度も鍵を差さなくてはいけないのに、鍵の大きさに比して
部屋番号のプレートが無駄に大きく、回しづらくて非常にイライラする・・・
(写真は部屋の内側です)
そして最後の極めつけ。
チェックアウト後に塩湖デイリーツアーに申し込んでいたのだが、
何故か違うツアー会社の車がやって来た。
どうやら人数の関係で無断で他所に振り替えられたらしい(--;
せっかく評判のいい会社で申し込んだのに、代わりに来たツアーのドライバーは酷いヤツで、
旅行最後の塩湖行きで非常に嫌な思いをする事になりました。
これはもちろんホテルには責任はないのだけれど、町中宿泊のツアーゲストがツアー会社の前で
集合するのに対し、塩のホテルのゲストは町を出発した後、途中でピックアップするので、
その場で申し込んだツアー会社にクレームを入れる事が出来ない。
なので、このような貧乏くじ引かされるリスクもあるという事で、、、
結論。
もしウユニに再度行く事があれば、ここも含めて塩のホテルには二度と泊まりません。
町中のホテルに泊まります。
ただそれでも、塩で出来た珍しいホテルに泊まる経験が出来たのは良かったと思います。
そういった経験をしたい方は、様々なリスクを承知の上でどうぞ。