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懐かしいこの破風。
歌舞伎座の外観ができたという噂は聞いていたものの、あえて見に行かなかったこの数か月。
着物友達の黒猫さんのおかげで、初日に見に行くことができました!
このチケット獲得のため、休場期間中、チケット松竹に投資を続け、見事「ボーナス会員」の地位を手にした黒猫さんには感謝しても感謝しきれません!
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カウントダウンも「ゼロ」に。
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折からの雨の中、取材陣も大変…。
しかしすごい取材の人数で、混雑2倍増し。
観たのは3階だったのですが、昔1階にあったお菓子などのお土産屋さんは、こちらに配置。
いや、懐かしい。
新橋演舞場で営業を続けていた「めでたい焼き」も歌舞伎座に復活。香ばしい香りを漂わせてくれていました。
しかしおでん屋はどこにいったのかしら?ああ、あれは旧歌舞伎座でもとっくに3階ではなかったっけ。
トイレの位置も変わり、見た目がそんなに変わっていないだけに、ちょっとしたことに戸惑う。
歌舞伎ファンになった当時、年をとっても歌舞伎を見続けるために「1階席で見られるだけの財力を蓄える」、
もしくは「3階席まで登り切れる脚力をつける」どちらかが必要だな~と悩み、
どう考えても後者の選択しかなさそうだと思っていたけれど、エスカレーターができてくれたおかげで、
脚力が落ちても、観に来れそうだねえ。
幕が開くと、万雷の拍手。
いつもの歌舞伎よりも長く大きく…。
もちろん私も夢中で手を打つ。
大向こうさんたちの声も、いつにもまして大きく、揃っている。
この3年、いろんなことがあった。
歌舞伎界にも私にも、そして日本にも。
まさかあの人がなくなるとは。
まさか会社を辞めてフリーになるとは。
まさか大地震が起きるとは。
閉場した時には予想もしなかったことばかり。
「3年」という歳月の重みに、こみあげてくるものがあった。
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第一幕は「壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり) 鶴寿千歳」。
長老と、若い役者達との共演。
第二幕は、昨年末に亡くなった十八代目勘三郎丈にささげられた「お祭り」。
大親友だった三津五郎丈を中心に、勘九郎丈、七之助丈、そして孫の七緒八くんが登場。
歌舞伎の魅力は、こうして世代をまたがって何かをつなげていくことにある気がする。
それは芸だけでなく、その裏にある思いや志も含めて、受け継がれていくもの。
第三幕は、吉右衛門丈、仁左衛門丈、玉三郎丈といった重鎮たちによる「熊谷陣屋」。
ああ、ひさしぶりに深い味わいのある舞台を見た気がする。
これこそ、歌舞伎座の本公演。
「熊谷陣屋」を初日の第一部に持ってきたというのは、なんだか歌舞伎からのメッセージだったのではないかしら。
第二次世界大戦後、「封建的」という理由で進駐軍によって上演中止となったこの演目。
その危機を乗り越えて、戦後も上演され続け、変わらず人々の心を打っている。
「これからも歌舞伎は危機を迎えるかもしれないけれど、人々に愛され続けることで存続します!」
そんな宣言をされたような気がした。
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短い休憩を縫ってお土産購入。
「初日」と入った手ぬぐい。
帰りには、地下の新装なった木挽町広場に新たに開店した「だしの素」の「茅乃舎」でだしパックを。
通販かミッドタウンでしか手に入らなかったから、これはうれしい!
さて、この日、何を着ようかずいぶん前から黒猫さんたちと話してきていた。
初釜できた訪問着か、この週末のお茶会に着る予定にしている江戸小物か、どちらかにしようあkと思っていたのだが…
あいにくの雨となってしまったため、私はあえなく「洗える着物」である「英」さんのポリの小紋を選んだ。
この着物、4月頭に控えているお茶会で、雨が降ったら着ようと思って、「青木」で出品されていた先月、思い切って購入したもの。
ここのところ登板機会が多く、買っておいてほんと良かった。
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黒猫さんは、初志貫徹で訪問着。
歌舞伎座の華やかな空間には、きれいな色の着物が映えますなあ。
ポリに転んだ私は、せめてもと門出を祝う気持ちを込めて「宝船」帯留めをしたのだが…
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袋帯の重さに三部紐が耐えかね、到着した時に帯がほどけかけてグズグズに…。
黒猫さんに直してもらう始末。
最初から最後までお世話になりっぱなしでした。
どうもすいません!
ご一緒したみなさんは、そのあと、開場を寿ぐ飲み会へと繰り出されていったのだが、
翌日に研修講師の仕事を控え、前泊予定だった私はそのまま仕事へと向かうのであった。
やれやれ。
<四月こけら落とし公演 第一部演目と配役>
一、壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)
鶴寿千歳
鶴 藤十郎
春の君 染五郎
宮中の男 権十郎
同 亀 鶴
同 松 也
同 萬太郎
同 廣太郎
宮中の女 高麗蔵
同 梅 枝
同 壱太郎
同 尾上右近
同 廣 松
女御 魁 春
二、十八世中村勘三郎に捧ぐ お祭り(おまつり)
鳶頭 三津五郎
同 橋之助
同 彌十郎
同 獅 童
同 勘九郎
同 亀 蔵
芸者 福 助
同 扇 雀
同 七之助
若い者 巳之助
同 国 生
同 宗 生
同 虎之介
同 宜 生
手古舞 新 悟
同 児太郎
三、一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや)
熊谷直実 吉右衛門
相模 玉三郎
藤の方 菊之助
亀井六郎 歌 昇
片岡八郎 種之助
伊勢三郎 米 吉
駿河次郎 桂 三
梶原平次景高 由次郎
堤軍次 又五郎
白毫弥陀六 歌 六
源義経 仁左衛門
天邪鬼なのか、私は明日、明後日文楽だす。
一階席の客席は、有名人が多くてかなり華やかだったようです。TV見ない私には、ほとんど顔がわかんないんだけど。
文楽か…でも歌舞伎も見るんだよね?
観劇のあと、8時間はしご酒しながら歌舞伎について語り合ったとか!(ああ、私も参加したかった)
皆様の歌舞伎への愛を再認識いたしました。歌舞伎座開場で、この3年間、たまっていたものがさく裂した感じですね~!
ギブスでも着物で行く気満々だったのですが、
雨模様だったので残念ながら断念いたしました。
やはり着物でいらしてる方が多かったですね。
一部も楽しみです♪
ギブスでの観劇、雨の中大変でしたね。
お着物での杮落しデビューできなかったのは残念でした。
二部は芸者さんたちの総見があったようですね!劇場から出たときに、何人かの芸者さんとすれ違いました。
華やかだったのでしょうね…。やはり歌舞伎座は特別ですね。
一部は着物でおいでになられることお祈りしています!
でも、仕事の都合上初日は無理だったので2日目で (^-^;;
これから二部三部があるので楽しみです♪
ははぁー(平伏)。
三部制ということで、たくさんの演目を楽しめるのがうれしいですね。私もしばらく歌舞伎座通いが多くなりそうです。
しかし、お財布にはなかなか厳しいですが(^^;;
これでも補正しているんですが…(^^;)。着付けそのものがへたってことですね(汗)。
今度コメントいただくときには、お名前も書いていただけるとありがたいですm(__)m