お茶を習い始めて初めて知ったのだか、意外に茶道は身体訓練なのである。
お淑やかにお茶を点てて客はそれを飲み、時には掛け軸や道具に蘊蓄をたれあう…そんなイメージは覆された。
茶道は意外に動く。だから着物自体も着付けも、それに対応しなくてはならない。
お点前のときに、水屋(道具が置いてあり準備をする場所)と座敷を行ったり来たりするのはもちろん、お点前の最中でもいざって向きを変えたり、座ったまま遠くのものに手を伸ばしたり。結果として着物はお尻の部分に強い負荷がかかって傷む。だから居敷あては必須。着るときにできたお尻の部分のたるむは、あえて直さない(でも帯の垂れの下で隠す程度に)。
加えてお点前や水屋での作業は、あたりまえだが抹茶や水を良く使う。この抹茶が曲者で、粒子が細かいから下手に衣服にこぼした日には、とるのにえらく難儀する。着物にいたっては…考えただけでぞっとする。
座っているだけに見える客側も、ざぶとんなしで畳の上に直接正座というのは、体力勝負の何物でもない。
不思議なもので、体調の悪い時やちょっと太ったかなというときは、極度に足が痺れる。
畳の上でいざって進むことが多いので、膝から下が痛む。
こんな意外にも過酷な環境で着る着物はどんなものがよいのか?
傷むことが多いから、私は丈夫な紬を着ていくことが多い。(厳しい先生だと紬は駄目ということもあると聞いているが、うちは問題なし)
ただ、紬だと布が固いためすとんとした落ち感がなく、動作のときに裾や袖がうまく体に沿って動いてくれない。紬はだめよと言われる一番の原因だろう。
典型的な例は裾で、歩いてきて座ろうとすると、裾がちょっと浮いたような形になっていて、うまく膝の下に入り込んでくれない。裾を押さえてから正座する動作は、お茶ではしてはいけないと言われている。そもそも物を持っていたらできないし。
そんな悩みの元、試行錯誤を繰り返す私が最近よいなと思ったお稽古着物は、結城紬の着物。特に着古して屋割らなくなったもの
私の結城はリサイクルショップで買ったものだが、これがなかなか良い。
一般的にも結城は何度も洗い張りしてやわらかくなったものがよいという。でも、それほど一つの着物を着こむことのない現代。リサイクルで柔らかくなったものをゲットできればラッキー。そう考えていた私のもとに昨年やってきたのがこの子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1e/8c8be6dd1c076ceaacbbf581602f3ffc.jpg)
少々、着こまれすぎて、風合いがぺったりしたのは、まあお値段から考えたらしかたがない。やわらかくなっているので、適度に体に沿い、歩みを止めた途端に、裾もすとんと落ちてくれる。
もうひとつは、ポリの着物。
何より家で洗えることがすばらしい。これなら抹茶も怖くない。
(実は先日のお稽古中、社中の一人が棗を落とし、自分も抹茶だらけになってしまう事件があったのだ。着物であれやったら…と青くなりましたよ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/49/97a6397416bb3ca2a1427e540ec04fde.jpg)
お気づきのように、濃い色の着物が多い。
いくら注意していても汚れやすいお茶のお稽古。どうしても汚れの目立たないものになってしまうのだよ。
いつか上達して、お湯や抹茶をこぼすことなくエレガントにふるまえるようになったら、薄色のお稽古着物を着ようと妄想している。とすると最初から汚れてもOKなものではなく薄い色の着物でお稽古した方がよいのかなー…。
お淑やかにお茶を点てて客はそれを飲み、時には掛け軸や道具に蘊蓄をたれあう…そんなイメージは覆された。
茶道は意外に動く。だから着物自体も着付けも、それに対応しなくてはならない。
お点前のときに、水屋(道具が置いてあり準備をする場所)と座敷を行ったり来たりするのはもちろん、お点前の最中でもいざって向きを変えたり、座ったまま遠くのものに手を伸ばしたり。結果として着物はお尻の部分に強い負荷がかかって傷む。だから居敷あては必須。着るときにできたお尻の部分のたるむは、あえて直さない(でも帯の垂れの下で隠す程度に)。
加えてお点前や水屋での作業は、あたりまえだが抹茶や水を良く使う。この抹茶が曲者で、粒子が細かいから下手に衣服にこぼした日には、とるのにえらく難儀する。着物にいたっては…考えただけでぞっとする。
座っているだけに見える客側も、ざぶとんなしで畳の上に直接正座というのは、体力勝負の何物でもない。
不思議なもので、体調の悪い時やちょっと太ったかなというときは、極度に足が痺れる。
畳の上でいざって進むことが多いので、膝から下が痛む。
こんな意外にも過酷な環境で着る着物はどんなものがよいのか?
傷むことが多いから、私は丈夫な紬を着ていくことが多い。(厳しい先生だと紬は駄目ということもあると聞いているが、うちは問題なし)
ただ、紬だと布が固いためすとんとした落ち感がなく、動作のときに裾や袖がうまく体に沿って動いてくれない。紬はだめよと言われる一番の原因だろう。
典型的な例は裾で、歩いてきて座ろうとすると、裾がちょっと浮いたような形になっていて、うまく膝の下に入り込んでくれない。裾を押さえてから正座する動作は、お茶ではしてはいけないと言われている。そもそも物を持っていたらできないし。
そんな悩みの元、試行錯誤を繰り返す私が最近よいなと思ったお稽古着物は、結城紬の着物。特に着古して屋割らなくなったもの
私の結城はリサイクルショップで買ったものだが、これがなかなか良い。
一般的にも結城は何度も洗い張りしてやわらかくなったものがよいという。でも、それほど一つの着物を着こむことのない現代。リサイクルで柔らかくなったものをゲットできればラッキー。そう考えていた私のもとに昨年やってきたのがこの子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1e/8c8be6dd1c076ceaacbbf581602f3ffc.jpg)
少々、着こまれすぎて、風合いがぺったりしたのは、まあお値段から考えたらしかたがない。やわらかくなっているので、適度に体に沿い、歩みを止めた途端に、裾もすとんと落ちてくれる。
もうひとつは、ポリの着物。
何より家で洗えることがすばらしい。これなら抹茶も怖くない。
(実は先日のお稽古中、社中の一人が棗を落とし、自分も抹茶だらけになってしまう事件があったのだ。着物であれやったら…と青くなりましたよ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/49/97a6397416bb3ca2a1427e540ec04fde.jpg)
お気づきのように、濃い色の着物が多い。
いくら注意していても汚れやすいお茶のお稽古。どうしても汚れの目立たないものになってしまうのだよ。
いつか上達して、お湯や抹茶をこぼすことなくエレガントにふるまえるようになったら、薄色のお稽古着物を着ようと妄想している。とすると最初から汚れてもOKなものではなく薄い色の着物でお稽古した方がよいのかなー…。
私は江戸千家と裏千家の先生とご縁があり(両者ともおおらかな先生でした)、極力着物でお稽古に通っていました。
はじめのうちは小紋で行っていましたが、そのうち紬でもお稽古するようになっていきました。膝裏のシワはやっかいでしたが、着込んでゆくと裾も袖もどんどん柔らかくなっていくその変化も楽しかったのを思い出します。
着物でするお稽古は、私の場合、柄杓をかまえたときに袖と胸まわりに出来る空間がとても、とても好きでした。洋服では脇がスカスカしてしまうのがイヤで、それで着物で行っていたのかもしれませんね。・・・な~んて、本当は毎回先生が用意してくださる美味しいお菓子とお茶をいただきたくて通っていたのが実情かもですが。(苦笑)
またお茶のお話が読めるのを、楽しみにしています~。
私は半ば着物が着たくてお茶を習い始めたようなものなのです
またお茶のこと、着物に絡まなくても
意外に気付かないところが傷んだり汚れたりします。まだ手持ちの着物がそれほどなかった頃、あるよく着る着物をふと見たら袖内側のあたりが汚れていてびっくり。まあそれは茶道のせいばかりが原因ではないのでしょうが…。お点前のときに、自分では見えないけど、他人からはよく見えますから、ドキッとしたのでした。
傷んだ部分も含め、日々のお手入れをどうしたらよいかが、目下の課題です。
ラクマでお安い結城紬を購入しました。
でも未使用品だったのでパリパリで(⌒-⌒; )
これから育てていこうと目論んでいます。
私も家でこっそり(笑)着ていたきもので外出してみたくなりお茶をはじめました。
まだ始めたばかりなのでお茶会も行ったことありません。
洋服だとどうってことない動きなのに
いざって向きを変えるのがきものでは上手にできません。
それで検索していてこちらに来ました。
はつきさん、コツがありましたら教えてください。
お茶の場合、全体的には着物の方が動きやすいような気がします。着物だと、あまり足は痺れませんが、洋服、特にパンツは余裕あるものでもひどくシビれます(^^;;。
いざる場合、どのあたりがもんだいでしょう?私は、裾さばきが気になるので、(1)裾合わせを多めにする、(2)座るときに、ちょっと裾が落ち着くのを待ってから座る、といったことを心がけています。ご参考まで!