2022/9/23(金) 曇
今日の最高気温29°曇、湿度80~70%と湿度が高い予報で、難儀覚悟で午前9時過ぎから一週間ぶりにポタリングに出る。
台風14号の被害で、車庫のポリカーボネート波板が破損した。材料手配から交換まで3日を要した。後、撤去物の処分が残っているがこれは手が空いたときのこととする。脚立の昇降の連続で筋肉痛になった。そのストレッチのつもりで出かけるが、ペダルが重たい。
目的地は、宇土市指定天然記念物の「赤瀬オハツキイチョウ」とする。
ルートは、平木橋、治郎兵衛橋経由で、国道57の赤瀬を目指す。
国道57の赤瀬の横断歩道のところを左折し、急坂を150mほど上るとイチョウの大木(写真1参照)が見える。これが赤瀬オハツキイチョウである。
観音堂の正面は東側(写真2・3参照)になっている。
説明板には、「この境内には三本のイチョウの老樹があり、全て雌株です。その中で1番大きい株がオハツキイチョウで、種子と葉が一緒になって付くのが特徴です。
この木が市指定の天然記念物となったのは、熊本祈念植物採集会会誌「BOTANY」三六号に掲載された「宇土市赤瀬のオハツキイチョウ」がきっかけとなり、その調査に関係した方々のご尽力によるものです。
このオハツキイチョウの株は樹齢約四○○年といわれ、幹囲三・八㍍、幹は御堂に向かって傾斜し、主幹は明瞭でなく、樹形はあまり整然としていません。以前、白蟻駆除のため地上一・五㍍のところに薬剤を注入するための穴をあけましたが、その穴は年々樹皮により狭められており、現在は片手がやっと入るくらいになっています。
このオハツキイチョウの木には地上三㍍以上のところに気根が数個みられますが、いずれも短いもので、他所のような長い気根はみられません。土地の人はこれを「乳」と呼び、気根の皮を煎じて飲めば乳汁の分泌がよくなるという言い伝えがあって、切り取ったり、皮を削り取ったりした跡が多くみられます。
オハツキイチョウは、全国でも六○本くらしかなく、九州では赤瀬のほか宮崎市に平成五年まで一本ありましたが、その木は台風で折れてしまいました。」とある。
石碑の先に、赤瀬オハツキイチョウの樹(写真4参照)はある。
気根(写真5参照)は削り取られたか、大きなものは見えない。
主題のオハツキイチョウの実(写真6参照)は、発見できない。
「オハツキイチョウ」は、「ハナイカダ(花筏)」のように葉と実が一つの葉柄に付いているようで、「御葉付銀杏」と書くのではないかと思う。
台風の後で沢山の実が落ちていた(写真7参照)が、この中にもオハツキイチョウは見えない。現在時刻13時前、帰途に就く。
帰路の途中、住吉海岸公園に寄り長部田海床路(写真8参照)を見る。
今日は彼岸の中日、観光の人が多く見られた。海面は遥か沖合に見える。
16時過ぎに帰宅する。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)36km→赤瀬オハツキイチョウ36km →熊本(自宅)
所要時間7時間(実6時間) 総計72km 走行累計51,009km
自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。
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