こんばんは。azurです。
店名タグの在庫が残り少なくなってきたので、昨晩(〜今朝)200枚ほど作りました。
で、今回はそのタグのことを書かせていただこうと思います。
9mm幅の片面サテンのリボンにグラデの糸でミシン刺繍しています。
リボンの色はシェルベージュ。
どんな色とも相性が好く、ケンカすることが少ない色です。
ホントは手刺繍で作りたかったんですが
とんでもなく時間がかかるし、大量生産が無理なので諦めました。
サテンリボンなので、両端にはホツレ止めが必要です。
最初はギザギザカットのハサミで切って端ミシンしてみたり、折り込んで端ミシンしてみたり、いろいろ試したんですけどね。
細かすぎる作業でめっちゃ疲れるのと、時間がかかるのと、どれもホツレてしまうことが多かったので止めました。
もっと簡単にできて、ホツレない方法はないもんか。
そこで思い出したのがマニキュアです。
大昔
私にもまだ女子力なるモノが残ってた時代
ちょくちょく買い集めていたマニキュアです。今はネイルっていうんでしょうか。
子供の頃から手芸好きで、暇さえあれば編むか縫うか織るかしていました。
手芸は指先を酷使するので、爪は伸ばせない。
マニキュア塗っててもすぐボロボロになるし、邪魔でしかありません。
だったら買うなよと言いたいところですが
色とりどりのモノが並んでるのがものすごく好きなので、ついフラフラと買っちゃうんですね。
でも使わない。
結果、ほとんど捨てるハメになった。
モッタイナイの一言だけど、若気の至りの結果って、まあ、そんなもんです。 ←開き直る。
それでもいくつかはまだ使えるものがありました。30年くらい経ってるのに、ど根性ですね。
その中から、透明の液にラメやホログラム(っていうんですよね?)入ったのをホツレ止めに使っています。
わかりにくいけど
上:透明ネイルにゴールドのラメ
中:透明ネイルにシルバーのラメ
下:透明ネイルにピンクのラメ
を両端にちょこっと塗っています。
こういう小さいのなら1回塗りでOKなんですけど、
大きめのホログラムはポロポロ剥がれてしまう。
で、トップコートを重ね塗りしてます。
作品の色別で選んでます。
こういうタグは、主にコサージュやキーホルダー(チャーム)に付けてます。
触ったり擦れたりすることが多いもの(シュシュやアームバンドなど)には、ホログラムなし(小さなラメ入り)のをつけてます。
お洗濯するだろうし、剥がれやすいと思うから。
小さなコサージュにはコレを使います。
マニキュアを塗ったら端がホツレることはなくなりましたが
わりと時間かかるんですよね、これ。
ミシン刺繍して、リボンを切って、余分な糸を切って。
両端だけですけど、マニキュアを表に塗って、乾かして、トップコートを表裏に塗って、また乾かして。
200枚で7時間くらいかかります。
縫いつけ方は
コサージュやチャームなどには、4スミを縫いつける感じ。
手縫い糸は作品の色に合わせてます。
これは紺色の花のコサージュなので、紺色の手縫い糸。
苺のコサージュなら、
赤い糸で。
これはクローバーとシロツメクサのコサージュ。
濃いめの黄緑の手縫い糸を使っています。
シュシュやアームバンドには、
4スミと上下ちょこちょこ縫いつけてます。
コサージュとかは縫いつけたあと接着剤で固定できるんですが、シュシュやアームバンドには接着剤を使えない(お洗濯可能にするためです)からから、ちょっとだけしっかりめに縫いつけています。
まあ、耐水性の接着剤なら使えるから、どうしても必要な場合は使いますけど
タグは縫いつけた方が早いし、丈夫かなと思うし。
長い間モノづくりをしてきたけれど
ずっと
「自分で作ったモノに名前を入れる」
のが夢でした。
もっと言うなら、
「ネーム入りの作品を、私以外の誰かが使ってくれる」
という状態に憧れていました。
だから販売を始めようと思ったとき、店名タグは絶対に欲しかった。
市販のものにはたいていメーカーさんのタグが付いてますよね。
マークとか入ってて、筆記体ロゴとか、
ぎゃあカッコエエ。 ٩(♡ε♡ )۶
ってやつ。
ああいうの、きっと専門に作ってる業者さんがいるんでしょうね。
できることなら、本物(?)の店名タグが欲しかった。
でも、どこをどう辿ればそういう業者さんに行き着くのかわからなかったし
お店で訊くとか、そんな勇気もなかったし
根性据えて探せばたどり着いたかもしれないけど、そこまでの根性も執念もなかったし
だから自分で作ることにしたわけです。
できれば「編物handmade azur」と入れたかったけど、
あんまり大きいと作品に付けられない(ハミ出す…)し
ロゴとかも、ぎゃあカッコエエ😍 のにしたかったけど、
私が使ってるミシンには文字刺繍の字体1種類しかないし
そもそも「編物」って漢字がないし
文字の大きさは決まってるし
あんまりたくさんの文字にすると、失敗する確率とっても大だし
azurと刺繍するのが精一杯でした。
本物(?)っぽいのが欲しくて、いろいろ探してはみたんですけどね。
木製のタグなんてのもあって、見つけたときは全身でキャーってしもたけど ←木製品が好き。
手編みの品にはそぐわない気がしたし
けっこうお高くて、諦めました。
作品よりタグの方がお高いなんて、泣くに泣けない。
布用のインクなんてのもあって、店名ハンコを布に押せばカッコエエやんとも思ったけど、
ハンコおっきいし。
作品よりタグの方がデカイなんて、笑うに笑えん。
小さな店名ハンコ作ればよかったかな。
当時はそこまでアタマが回らなかったなぁ。
いろいろ妥協やら工夫やらを重ねて、今の形に落ち着いたわけですが
まあ、気に入ってはいます。
グラデの糸、綺麗ですし。
余談ですが
今のミシン(20年モノ)が壊れたら、ミシン刺繍の字体が何種類かあるのを買おうと思っています。
今使ってるミシンの1/4のお値段で買えるとわかって、実は早く壊れんかなと思ってたりするんですけどね。
寿命が近づいているのは確かです。
修理も何度かしたけど…。
最後に修理してから2年くらいかな。
そのとき、次はもう買い替えた方がいいと言われました。
そのお店には業務用の刺繍ミシンが置かれていて、すんごい立派で、素晴らしかった。
ヨダレ出るくらい欲しかったんですけど
「ちなみにこれ、おいくらぐらいですか?」
「ああ、それはねー、80万くらいですねー」
瞬間、夫に羽交い締めにされました。
イヤ実際に羽交い締められたわけではありませんが、ココロとココロでそういう感じでした。
「さあ帰ろか」(と、腕を引っ張られた)
「ヤダ」
見るくらい見てもええやんけ。 (´;ω;`)
当たり前ですが、お店の人は笑っていた。
第一、置く場がありません。
場があってお金あったら買いますけども。
業務用は無理だけど、
ミシンもほんとに性能アップしてるから、カタログ見てるだけでもワクワクしますね。
でも、今使ってるミシンも縫いやすくて好きなので
できれば長持ちしてほしいです。
……と、ゴマ擦っておこう。言霊が届いて、ほんま壊れたら、困る。
何と言いますか……
名入れって、
これねっ、私!
私が作ったのよぉーっ (๑•̀ㅂ•́)و✧
よぉー よぉー よぉー(エコー)
という、キョーレツなアピールですね。
えっへんどうだというドヤ顔が込められてる(?)わけです。
モノづくりする人って、多分ほとんどの人がそうだと思うけど
・作品のことをあれこれ考え続けるのが好き。
・とにかく作るのが好き。
・作ったものを見てもらうのが好き。
・そんで「すごいねー」って言ってもらえたら、それだけで大満足。
もちろん、 売れたらもっとシアワセ ですけども。
だから「私が作った」アピールが好き。なんだと思う。
名入れには他の意味もあります。
その作品に対して責任を追うということ。
そういう気持ちで、私は店名タグを付けています。
まあ、本音は自己満足が大半だと思うけど。
作品に縫いつけたタグを見て、
嬉しいやら気恥ずかしいやら、陶酔のため息吐きつつ
けけけっ。 (=﹏=)✧*
そしてニマニマ〜〜〜 (*´ω`*)
今夜も笑うazurでした。
今回の作品
ご注文くださり、小さなバラのモチーフをお作りしました。
ピンク+白で2個、
濃いピンク+淡いピンク+オレンジ+淡い紫で3個。
ミックス糸(段染め糸)なので、色の出方がひとつひとつ違います。
花の大きさは1.5cmくらいです。
両側の葉っぱが小さなハートみたい。
ちょっとしたアクセントに可愛いですね。
洋服の襟元や裾につけたり、刺繍をプラスして花壇や花束のアップリケにしたり。
袖口に付けるのも可愛い。
スカートに並べたり、靴下や靴にも。
バッグのワンポイントにも。
いろんな使い途があると思います。
では、今回はこの辺で。
またお会いできますように。