『トゥールーズ=ロートレック』
『ムーラン・ド・ラ・ガレットの舞踏会』(1888)
この作品が描かれたころ、『ロートレック』は、ベルギーで開催された展覧会で、
高く評価されました。
また、同時にして、『ムーラン・ド・ラ・ガレット』で、
舞踏会が開催されるようになったのです、この舞踏会は上流階級の舞踏会ではなく
庶民も参加できるような舞踏会でした。
店員や、工場に勤める女性たちでも参加できました。
作品を見てみましょう、あふれんばかりの男女が踊りに興じている様が良く伺えます。
そして、はっきりとは描かれてはいませんが、女性たちが来ている洋服は、
あまり高級とは言えません、それでも精一杯着飾っていたのに違いありません。
なぜかといえば、ここがこの時代プチブルの男性と出会える唯一の場だったといいます。
『ロートレック』の知り合いの娼婦たちもベンチにスタンバっています。