2020年1月訪問
メロッオ ダ フォルリ 受胎告知 ウフィッッイ美術館
『メロッオ ダ フォルリ』(1438頃-1494)
《受胎告知》(1460-65)油彩 木
『メロッオ ダ フォルリ』はルネサンス期のイタリアの画家です。
「短縮遠近法」を考案したことで有名になりました。
この作品の傷みが激しいのは、どこか家具に描かれていたものではないかと、
説明板には書いてあります。
天使が舞い降りてきて、一刻も早く『マリア』に告知するさまを、
天使のドレープの皴で表現しています。
手にはユリの花を持っています、《受胎告知》の作品には、
必ずと言っていいほどこの白いユリが描かれます。
これは、純潔=処女懐胎を意味します。
『マリア』はすっぽりとマントで身を包み驚きで目をつぶっています。
そして足元には取り落としたのでしょうか本が落ちています。
この絵はもともと1枚の絵だったのでしょう、背景も繋がっていません。
山の稜線と遠くに見える遠景で奥行きを感じさせています。