2019年10月訪問
ドガ ふとした日常の練習風景 ダンス教室
《ダンス教室》(1875) 油彩 カンバス オルセー美術館
イレール・ジェルマン・エドガー・ドガ(1834~1917)
ちょっと不思議な構図ですね、手前に後ろを向いた練習生が
大きく描かれ、そのほかの生徒たちがずっと奥まで見えます。
杖を突いた先生と手前に立っている女性がパラレルな関係になっています。
この先生は『ジュール・ペロー』現役時代はかなり有名なダンサーでした。
そして、先生の視線の先にある人はレッスンをつけてもらう順番の生徒でしょう。
先生と練習生の関係もパラレルです。今まさに踊りだすところです。
練習生たちはフランス人ですね、それぞれさまざまに順番を待っています。
日本のバレー教室ならば一列に並んで先生を注目しているところでしょう。
壁の緑系の色と床の茶色の色合いがいいですね、好きです。
手前と先生を含む奥に光が当たっています。
《ジュール・ペロー》(ダンス教室の習作)(1874~75)
初老のダンサーの立ち姿を見事にとらえていると思います。
素晴らしいですね。