特別展「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」
2021年6月17日訪問
「サントリー美術館」で「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」
展を開催しているので、六本木まで行ってきました。
「サントリー美術館」は東京ミッドタウンの3階にあります。
エントランスの風景です。
明治維新には激しい廃仏毀釈運動がおこりました。
天皇を神格化するために神道を国の中心に据えて、ほかの宗教に迫害を加えました。
このとばっちりを一番深刻に受けたのが仏教でした。
また、西洋化の波も押し寄せ、日本の美術工芸品の多くが海外に流失しました。
仏教美術品も同じ運命でした。
「ミネアポリス美術館」にもたくさんの日本の美術品が所蔵されています。
『龍虎図屏風』『山田道安)(?~1573)
空を舞う龍の姿が、力強く描かれています、左下には荒れた海の波が描かれています。
『瀟湘八景図』(寛文3年)『狩野探幽』(1602~74)
『狩野探幽』は江戸時代初期を代表する絵師です。
『笛吹地蔵図』(寛文10年1670)
同じく『狩野探幽』の作品です。
画面中央に、わらべが笛を吹いています。
雲の乗って浮かんでいることで、このわらべが『地蔵尊』であることがわかります。
頭の後ろには月がかかっています。
月の光の静寂のなか無心に笛を吹く童の姿が、素晴らしい筆さばきで描かれています。