この駅に降り立つと白亜の建物が見えてくるんですよ、これが有名なサクレクール寺院なんですね。
サクレクール寺院に入る前に、モンマルトルの丘について少しご説明しておきましょう。
モンマルトルの丘は標高130メートルです、東京23区で一番標高が高い所は愛宕山で標高26メートルぐらいですからかなりの高さだといえそうです。
(画像はサクレクール寺院の階段下の広場からの眺めです 2019年10月撮影)
モンマルトルの丘の歴史は遥か古代ローマ帝国へと遡ります。3世紀の頃のパリです、その頃はまだこのあたりはガリアと呼ばれていました。そうです、ガイウス・ユリウス・カエサル(Bc100-Bc44)が書いた「ガリア戦記」で有名ですね。
モンマルトルの丘の名前の始まりは3世紀のことです。古代ローマ時代なんですよ。
ディオニュシオスという司教がおそらくイタリアからこのフランスに派遣されて、キリスト教の布教をしていました。そのころはまだキリスト教は公認されていませんでしたから、ディオニュシオス、異教徒たちに捕まり、モンス・メリクリウスの丘で処刑されました。
モンマルトルの丘にはたくさんの坂があります、あなたもお気に入りの坂を見つけてください。
(2020年10月撮影)
その後、キリスト教信者の間では、この丘はモンス・マルチュルム(殉教の丘)と呼ばれるようになりました。これが現在のモンマルトルの語源といわれています。
さて、ケーブルカーの駅を降りるとすぐ側に見える大きな教会がサクレクール寺院でしたね。