2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。
★五世紀の文化が伝わる サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 ローマ
『サンタ・マリア・マツジョーレ大聖堂』の起源は五世紀にさかのぼります。
その頃、キリスト教の教義を巡って大論争が起こっていたのです。
キリストは神聖と人間性が一体となった存在か、
はたまたそのいずれもが併存しるものか?
ちょっとよくわかりませんが、
その結果後者を主張した、『ネトリウス派』が異端とされました。
これが決まったのが431年の『エフェソス』の会議なのです。
この会議で定められた、『聖母信仰』の公認の記念として、
法王『シクトス3世』によってこの教会の原型が建設されました。
そのころ作成されたモザイクがこの教会にあります。
よく見てください、支柱に少し隠れていますがその上部のモザイクです。
少し大きくしてみましょう。
このちょうど中心部にあるモザイクです、これらは身廊の両側にあります。
右側が『モーゼとヨシュアの物語』、
左側が『アブラハム、イサク、ヤコブの物語』です。
五世紀と言えば日本は古墳時代です、
この頃の文化がここにしっかりと刻まれているわけです。
こう見ると両側が見えますね。