2021年11月23日訪問
あなたはドレフィュス事件をご存じですか?
『ドレフィュス事件』とは、19世紀末にフランスで起きた疑獄事件です。
1894年陸軍大尉のドレフィュスがドイツ軍に機密を売ったとして終身刑を受ける。
軍内のその後の調査で、真犯人が分かるが、軍の威信の為と、
ドレフィュスがユダヤ人であるという差別意識から、真実を隠ぺいする。
その後再審運動がおこり、ドレフィュス支持派と右派の不支持派に
世論は二分し政権の危機にまで至ります。
1898年にはエミール・ゾラの有名な「私は弾劾する」で始まる
大統領への公開質問書が新聞紙上に掲載されました。
同年H・アンリ大佐が公文書の改ざんを告白して自殺します。
このことで、最新運動は盛り上がります。
その後1906年にドレフィュスの復権が裁判で確定します。
これはフランスの19世紀後半から20世紀初頭の話ですが、
日本は21世紀になっても、公文書の改ざんや破棄による隠ぺいが横行しています。
情けないの一言に尽きます。
この銅像はLouis Mitelberg dit TIM(1919-2002)の作品で
《ドレフィュス大尉へのオマージュ》で
当時パリ市長だったジャック・シラクの提唱で
ピエール・ラフュエ広場に設置されました。