ATARI MUSIC STUDIO

ピアノを中心に様々な曲を編曲・演奏します。ブログでは音楽関係のつぶやきを中心に書き込みします。
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楽譜の読み方 超基礎編!(その2)

2021年04月24日 | 日記

前回、「音部記号、調号、拍子記号、小節線、終止線」の5つが楽譜を構成する要素です、というお話をさせていただきました。
今回は楽譜の読み方第2弾!「ト音記号(G clef)とヘ音記号(F clef)」の2段をひとまとめにした「大譜表」についてお話させていただこうと思います。

ト音記号が書かれた五線(高音部譜表)は、ヴァイオリン、トランペット、フルート、オーボエなど高い音の楽譜に使われます。
ヘ音記号が書かれた五線(低音部譜表)は、チェロ、コントラバス、トロンボーン、ファゴットなど低い音の楽譜に使われます。

ピアノはかなり低い音から高い音まで出る楽器です。
ト音記号またはヘ音記号だけの五線には音域が収まりきらないので、2段の五線をまとめて使います。

上の五線にト音記号、下の五線にヘ音記号を書いて、2段の楽譜が同時進行する楽譜であることを表現するために、五線の左端に括弧を付けます。この2段形の楽譜は「大譜表」と呼ばれます。ピアノの楽譜は、この「大譜表」を使います。小節線も、上下2段をぶち抜いて書き入れます。

五線に収まりきらない音符には短めの「加線(かせん)」を引いて音符を書き入れます。加線は、五線の間隔を意識して等間隔に配置するのが理想です。
ヘ音記号の五線下に加線を2本引いた音符は、低い「ド」(C1)になります。
ト音記号の五線上の加線を2本引いた音符は、高い「ド」(C5)になります。

ト音記号が書かれた五線下に加線を1本引いた音符「ド」(C3)と、ヘ音記号が書かれた五線上に加線を1本引いた音符「ド」(C3)は同じ音になりますが、この加線だけは、ト音記号側に付いたりヘ音記号側に付いたりして、上下位置が定まっていません。ちょっと不思議な感じがしますが、右手で弾く「ド」なのか、左手で引く「ド」なのかを表現することができるので、この部分についてはちょっと慣れが必要です。