今回は楽譜が読めるようになるコツについて、もう少し突っ込んだ詳しいお話をさせていただこうと思います。
1.音符・休符について
音符や休符は、小節線と小節線の間に書き込まれています。
例えば、四分の四拍子で四分音符(♩)1個が1秒間(♩= 60)の時間的長さとした場合、1小節演奏すると4秒が経過することになります。小節線はリズムの役割を担っているため、一定のリズムになるよう、全ての小節は同じ時間間隔になります。
小節線と小節線の間隔は必ずしも同間隔である必要はありませんが、すべての小節は必ず4秒間になるように、音符や休符が書き込まれています。
小節線と小節線の間は、最初は音符や休符を入れる箱のように感じると思いますが、楽譜に慣れてくると小節線がリズムの頭、と捉えられるようになると思います。
ちなみに、小節は「1小節」「2小節」と数えます。
音符・休符は時間軸を表現しています。
休符は時間軸だけですが、音符は音程と時間軸を、両方同時に表現しているのです。
2.音符の棒の付き方について
おたまじゃくしの右横には縦に棒線(♩)が書かれることが多いですが、おたまじゃくしの上に伸びる場合と、下に伸びる場合があります。
おたまじゃくしの上に伸びる棒は、おたまじゃくしの右側から上にのびます。
おたまじゃくしの下に伸びる棒は、おたまじゃくしの左側から下にのびます。
棒が上にのびるか下にのびるかについては、「五線の真ん中から上に音符がある時は下にのびる」というルールがあると、ひとまず覚えておくとよいでしょう。(ひとまずって何?w)
(画像の転載元はこちら→ 音符 - Wikipedia )
3.音符や休符の位置について
音符は五線のどの位置に置くのかについては厳格で、「線と線の間」か「線を中心とした真ん中」のどちらかに書き入れるルールです。
また、楽譜は横軸が時間経過なので、時間経過がわかりやすくなるように、手書きの楽譜の場合などは、音符同士の間隔にも注意する必要があります。
休符は五線の真ん中(上から3番目、下から3番目の線)を基準にして書き込まれます。音符がどの位置にあろうとも、休符は必ず五線の中に書かれることが多いです。
上の図は、描画ソフトを使って作成していますが、真っ白いキャンパスに見やすい楽譜を描こうとすると、意外と難しいなと感じました。
楽譜ソフトを使って作成する楽譜は、そのあたりを自動で調整してくれるので便利なのですが。
音楽制作ソフト(Logic)の楽譜表示