喫茶【たんぽぽ】

喫茶【たんぽぽ】《日常の非日常》

最近有名人の訃報を聞くと・・・

2023年12月18日 08時42分51秒 | trek
 今朝の新聞で相撲の「寺尾」(錣山)が60才の若さで亡くなったことを知りました。
千代の富士や寺尾の活躍で相撲人気が高かった時代。外国の大型力士も増えつつあったこの時代に、相撲の魅力である小兵が大型力士を倒す場面をたくさん作りだした、寺尾の活躍は日本人に強い判官びいきをもたらし、対千代の富士戦はすごい盛り上がりを見せた。
 つい先日もアリスの谷村新司氏が亡くなった訃報には同世代として人気の絶頂期の青春時代も含めて時の移り変わりに一抹のさみしさを痛感する。
 これは、最近の自分の身体の不調も相まって時の流れの残酷さというか、すべての変化についていけなくて、昔を懐かしんでしまう悲しさが日々繰り返されるからか。
 あの日こうすれば良かった、あの時、別の選択をしていたら、などとつい思い返してしまうことが多くなった。一つには仕事を辞めてぼんやりと考える時間が増えたこともあるのかもしれない。
 最近は字を書く機会が減って、漢字を思い出せないことにショックを感じ、新聞のコラムをノートに写し始めた。学生時代に読んだ書籍をもう一度読み直したり、勉強した事の意味をもう一度考え直したりしている。あの頃どんな問題意識を持って勉強していたのか。今更ながらもう一度見直してみている。
 原発問題や、公害問題などいまだに解決していないどころか、うやむやになっていることばかりが目に付いてしまう。
 本当にこれでいいのか?科学技術が進歩して暮らしは便利になった。それは享受しているが、その陰には目の前に見えていない多くの害悪が海に垂れ流され、目の前の補助金でかつての自然が破壊されても見えなくなっている。
 それを知ったところで、何の行動もできない自分が情けないけれど、今後の日本、世界、地球、人類にはどんな未来が待ち受けているのだろうか?
 「苦海浄土」は終わった世界ではない。今始まったばかりの世界なのだ。
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