は九州を横断して周防灘に出ましが、
神奈川に住んでる喜寿になる友人が
大雨警報が出て大変だそうです。
都内の川も氾濫危険水位まで雨が降
り冠水や浸水被害が出ています。彼
は台風に近い此方を心配して連絡を
くれましたが、大雨は予想されてい
ますがまだ被害は出ていません。
今日は癌の定期検診で癌研へ行く予
定だったそうですが、大雨を用心し
てキャンセルしたそうです。自分の
車を運転して通っているので都内の
アンダーパスや道路が水没してたら
大変です。サンサンの予想進路は未
だはっきりせず、台風中心部より遠
距離の地域の被害も心配されます。
何にしろどこに危険が潜んでいるの
か不確実な時代だと実感します。
台風サンサンは九州に上陸して北上
しています。伊勢湾台風クラスの強
い勢力で、此方も雨が強くなってい
ます。こんな緊急事態なのに病気の
愚痴を言っても仕方ないのですが、
それでも妻や親しい友人にはつい
ついこぼしてしまいます。話すと
楽になります。病気の治療は医師
に任すしかありませんが、医者が
出来るのはその程度です。主治医
は入院中は欠かさず顔を見に来て
くれて、色々と病状説明してくれ
て人間的に信頼はしています。
親身に心配してくれるのは妻です
が、入院中は物凄く元気づけてく
れました。退院後は口うるさく感
じる事もありますが、体の事を心配
しの事ですから素直になるしかあり
ません。友人も時々電話をくれ体調
を気遣ってくれます。一月近く入院
していたので相当体力が衰えたと思
われているのですが、疲れたとか苦
しいとか痛いといった症状があった
訳ではないので、本人は病気だとい
う意識はありませんでした。胆管癌
で父親を亡くした友人の話しでは黄疸
症状が出て入院して数ヶ月後には食欲
もなくなり急死したそうです。抗癌剤
を飲んでいた別の友人の父親はもう少
し余命があったそうですが、強い薬は
年齢的に避けたと聞きました。私も
入院した時は肝門部胆管癌で手術適応
もないと言われましたが自覚症状と言
えば黄疸程度で体力的な衰えは皆無で
した。ちょうどその頃に結婚29周年の
記念日があったのですが、お祝いも当然
出来ずに病室で妻が持参したブーケを
持って自撮り写真をスマフォで撮影し
ました。退院後にそれをプリンターで
印刷して写真立てに入れてみました。
黄色い顔をして妻と並んで微笑む自分
の写真を見ると、来年はもう出来ない
なと思っていた気持ちが蘇ります。
妻とは節目節目の色んな記念日には
外食を楽しんでいましたが、4年前の
コロナ禍以来、一度も外食していま
せん。私は1年半位前からダイエット
を始めて、お酒も控えるようになりま
した。今回の病気で主治医から禁酒を
言い渡されていますが友人とのお付き
合いもご無沙汰ですが、少しは友人と
交流しないと体も心も駄目になるよと
忠告されます。せめてプレドニン服用
量が1錠になるまでは我慢してもらう
よう話しています。こういう行動が
ストレスとなり、私の病気ような免疫
異常が起きるのだと言う友人すらいま
す。台風サンサンのせいで週末は外出
も出来なくなりました。こんな事態で
ステントが入ったままだったらと思う
と恐ろしいです。
台風サンサンは相変わらずノロノロと
九州へ近づいていますが、まだ此方は
上空が一面雲に覆われて雨が降り始め
た以外は余り変化はありません。
私の身体に関しては胆管からステント
が抜けて丁度24時間を経過して変化
を感じています。
気持ちの面でもイライラした気分が
消失して、妻によれば一晩で人格が
変わったようだと言われました。
色々と不愉快な思いをさせたのか
と思うと慚愧の念で耐えません。
服用するプレドニンも減ったので
すが、半錠だけなので分包された
錠剤を見ると綺麗に2分割されてな
くて半錠に満たないものもあり逆
に多いのもあって、3週間分を全部
飲めば総量は同じでしょうが、なる
べく見た目が多めに分割された錠剤
を選んで服用しました。主治医には
減量することで胆管炎が悪化する事
もあると言われているので用心の為
です。投薬の匙加減は主治医の判断
一つですから、どうにもなりません。
IgG4関連硬化性胆管炎と言う病気は
指定難病になっていて治療法は何処
でやっても同じですと言われたので
すが、文献を検索するとプレドニン
の投与法にも色々とあります。基本
的にはステロイド大量投与から漸減
すると言う事ですから同じと言われ
ればそうなのですが、服用開始して
69日でステントが抜けたのが順調な
のか、難治性なのかは素人には判断
がつきません。ネットで見つけた
症例では私と同じ高齢者が黄疸の
症状で来院して検査で胆管癌が疑わ
れて減黄の為にステントを入れら
れて入院となります。病理検査の
結果が出る間までの時間を利用して
ステロイドを投与したそうです。
血液検査では腫瘍マーカーも高くて
癌を強く疑ったのですが、IgG4も
出たので、胆管炎も考えて試験的に
ステロイドを投与したようです。
ところが、病理検査の結果が判明
する頃には症状も良くなり、検査
を゙すると入れてたステントも自然
に抜けていたと言う事でした。
つまり癌と胆管炎と鑑別が難しい
症例でステロイド投与による治療
的診断が有用だと言う報告のよう
です。これは大学病院での例です
が、私の入院した病院では考えら
れないやり方です。総合病院とは
言え私立病院なので、国に出す保険
請求が通らない治療や検査はやら
ないからです。私の場合も似た様
な症状でしたが、ステロイド治療
は病理検査の結果が出るまで一切
ありませんでした。1週間程度の
期間ですが、もっと早くに治療を
開始してたら、ステントをこんな
に長く留置しておく必要もなかった
のかもしれないと思ったりします。
これから血液検査のビリルビン値や
胆道系酵素の値、特にγGPTの変化を
定期的に見て投与量を漸減するので
しょうが、私の経験では便や尿の色
の変化の方が血液検査より早いよう
な気がします。黄疸症状が出た日の
入院時のビリルビン値は高値でした
が、その2週間前の血液検査でそれら
の値は正常でしたが、便の色の変化
には気がついていました。この病気
は一応診断基準がありますが、余り
確実なものではないようです。特異
な自己抗体のようなものが発見され
ると確定診断も容易なのですが、単
にIgG4高値と言うだけでは確定診断
は出来ません。そんなもやもやした
病気ですが、ステントが抜けてしま
うと、それはそれで受け入れるしか
ないと諦観するようになります。
人間の気持ちは些細な事で簡単に変
わるものです。
今朝は台風サンサンの影響はまだ何
もなく、穏やかな曇り空の日を迎え
ました。午前9時前には前回と同じ
検査をするので準備万端で病院へ着
きました。場合によってはそのまま
入院となるので、妻も同行してくれ
ました。再診手続き後、直ぐに採血
へ移動して手順通り呼ばれました。
若い担当者が私の血液をスピッツ2本
に採取する迄は順調でしたが、その後
に点滴をしますと言われて何のことか
と思いました。持って来た物を見ると
点滴用に一時的に留置する点滴針です。
針に点滴の装置に繋げるチューブが付
いてるのですが、11時の超音波内視鏡
検査の時に鎮静剤を点滴する為のもの
です。未だ9時過ぎでこれからMRCPの
検査もあるのに、こんな針を腕に入れ
たままの移動は嫌だなと思いました。
おそらく臨床検査技師さんだろと思い
ますが、私の腕の静脈を探して針を刺
しましたが、なかなか逆血しません。
上手く針が静脈に入らないようです。
若い人なので経験が不足なのかもしれ
ません。注射針の材質が採血用とは違
うせいで、上手く入れられるか看護師
さんでも技量の差があります。私は何
も言わずされるままにしていましたが、
流石に二度三度と失敗して痛い思いを
させられると苛々します。次の検査の
時間も迫って来ます。結局その担当の
技師さんは手技を諦めたようで、年長
の人を呼んできました。この人も私の
腕を見ると難しそうな顔をして二の腕
の裏の方の血管を探しています。これ
を見ると、私もこりゃ駄目だと思って
超音波内視鏡だから、鎮静剤の点滴は
必要ないですと言いました。ERBDなら
鎮静剤がないと苦しいですが、今日は
ないと確信していたのでそう言ったの
ですが、その年長の技師さんは内科に
連絡し、内視鏡検査室で点滴針を入れ
るよう依頼内容の変更を了解して貰っ
たようです。。妻もなかなか私の採血が
終らないのを心配して顔を覗かせて来ま
した。取りあえず点滴針なしで次のMRI
検査に移れ結果的には良かったです。
何でこんな指示を内科医が採血室に出し
たのか理解に苦しみましたが、夏休みの
最中で人手不足のせいかなと思いました。
ところが今度はMRI検査室でもトラブル
が続きました。先に検査を終えた被検者
が服に金属製の物を入れていたようで、
出来上がったMRI写真の一部に不備が
あり検査やり直しとなっていました。
夏休みの中学生のようでしたが、親
が付き添いながら禁止の品物を持た
せたまま放置するなんて、不注意な親
だと思いました。いくら子供の医療費
が無料だと言え、子供が受ける検査の
準備くらいはしろと思いました。検査
前には注意書きの文書も渡され、検査
室の前には注意書きも貼ってあるのに、
親はスマフォの画面ばかり見て待合室に
いるだけです。我が子がMRI検査受ける
と言うのに心配しないのかと、他人事
ながら思いました。そんなトラブルで
少し私の検査開始は遅れましたが、何
とか内視鏡検査の予定時間に間に合い
ました。暫く待っていると看護師さん
やってが来たので検査室へ入るのかな
と思ったら、主治医の先生から連絡が
あって外来患者さんが多く予約時間に
検査室へ移動できず、昼過ぎまで待っ
ていて欲しいという連絡でした。これ
ばっかりはトラブルと呼べず仕方のな
い事態です。約1時間半程は時間を潰す
必要があります。昼過ぎにはステント
も抜けスッキリした気分で帰れると思
っていたので、トラブル続きで又もや
入院と言う事になるのかと不安になり
ました。妻は出直す方が病院内に留ま
るより感染機会が減ると言いますが、
内視鏡検査の待合室は人も少ないので、
そのまま主治医の準備が出来るのを待
つ事にしました。昼過ぎには主治医が
やって来て内科の新患が予想以上に多
くてまだ外来が終わりそうにないので、
今日の検査は胆道膵臓の専門の先生に
一任しますからと説明がありました。
検査に立ち会えるかどうか分からない
けど結果次第では、そのままERBDをし
て入院となりますと了解を求める内容
でした。鎮静剤が入るので本人は術中
意識がないので事前に話して置くと言
う訳です。妻にも説明していましたが、
妻は入院が必要ならお任せしますと言
っていました。胆道膵臓の先生と言う
方は面識はありませんが、看護師さん
の話しではERCPのベテランだと聞いて
いたし、緊急入院の時にステントを入
れたのもこの先生らしいので不安はあり
ませんでした。むしろ主治医が立ち会え
ずに、この先生の判断で決めて貰えるな
ら、ステントが抜ける可能性が大きいと
感じました。それから30分程して私は
内視鏡室のベッド上に横たわりました。
看護師さんの術前の問診を受け前処置
の喉への麻酔と鎮痙剤を筋注した後に
は鎮静剤用の点滴針を入れられました。
右腕は採血室の失敗で傷だらけだった
ので、左腕静脈へ一発で入りました。
術中は意識は何もなく看護師さんに呼
ばれた時は全てが終わっていました。
術者の先生の顔は見えず終いでしたが
私の視界にぼんやりとトレイ上にある
ドロドロした細い管が見えました。ひょ
っとしたら胆管から引き抜いた直後の
ステントかなと思いましたが、頭がぼん
やりしていて幻覚かもしれません。
そのまま点滴もなく起き上がるよう言
われ隣室まで移動するように誘導され
ました。入院は免れたようです。前回
と同じ簡易ベッドの上に横になり血圧
などバイタルを見る装置を付けられ暫
く安静にしてて下さいと言われ、その
後に主治医の説明があると告げられま
した。妻も顔を見せてくれてステント
が抜けたよと言ってくれました。先生
からそういう説明を受けた訳ではなく
て状況証拠からの判断です。私が検査
室へ移動した後に待合室で待っていた
妻が検査室から漏れ出る看護師さんと
聞き慣れた主治医以外の先生の声との
遣り取りが聞こえて、先生に看護師さん
がERCPの準備は必要ですか?と聞かれ
た先生が今日は必要ないと言っているの
が聞こえたと話してくれました。その後
は超音波内視鏡が終わった後に洗浄の為
に看護師さんが検査室を出るのと、その
後ステントを抜く為の内視鏡を洗浄に出
す2回しか動きがなかったそうです。
流石に毎年必ず胃と大腸の内視鏡検査を
受けてるだけあってしっかり観察してい
ます。MRI検査室にいたスマフォ親とは
違います。約1時間後にはフラフラ感も
減り主治医の説明を聞きました。良く
なっていますねと言ってくれましたが、
胆管壁の厚さは2ミリだと説明してくれ
ました。前の超音波内視鏡の時は厚さが
1ミリ程度になればステントを抜きます
と言っていたので、少し不安に思ってい
るのかもしれません。検査の結果の判断
は胆道膵臓の専門の先生に一任したので、
その意向が強かったのかもしれません。
MRCPや血液検査の結果は順調なので、
明日からステロイドの量を減らすとい
うことでした。減らすと言っても半錠
だけで2.5mgです。薬をこれから2週間
毎に減らすそうですが、減らすと胆管炎
が再燃する場合があるので、2週間毎に
血液検査をしながら決めるそうです。
それまでに私の70歳の誕生日があるの
でワインを飲んでいいか妻が尋ねると
少し舐める程度なら構いませんと言わ
れました。最後に医療保険の請求に提出
する医師の記入が必要な保険会社の用紙
を渡して記載をお願いして帰りました。
次回の外来は先生のお休みがあるので
3週間後になりました。次回の外来時
私は70歳過ぎなので医療費が節約出来
ます。指定難病認定の可否も決まって
いる事でしょう。台風が気がかりだっ
たので病院を出て空を見上げると灰色
の雲の間から陽が射していました。
が西にそれて日本列島上陸の時期
が少し遅れそうです。明日の外来日
は何とか受診出来そうです。日本に
住んでいると天災でどんな運命が
身に降りかかるのか分かりません。
ステントが明日は抜けると思って
いたら暴風雨で飛んできた看板に頭
を直撃されてしまうかもしれません。
昨日は夫婦で散髪へ行きました。
私は入院前に行った切りでしたか
ら久しぶりです。再度入院になる
事もありえるので、身綺麗にして
おきました。妻は美容院へ行きま
したが、ショートカットなので私
と同じ理容室でセットしても同じ
だと思いますが、美容院の方が良
いと言います。顔もあててもらえ
ず、料金だけ高いのは不思議です。
妻は昔の女優でジーン・セバーグ
のようなカットと思っているよう
ですが、私には橋田壽賀子にしか
見えません。前回の散髪の頃の
体重と比較すると3㎏程体重が減っ
ていますが、退院後も余り太りま
せん。消耗性疾患なので蛋白質の
消費が多く、血液検査でも総蛋白
やアルブミン量は正常範囲へまだ
戻りません。食事で蛋白質を多く
摂取するようにしているのですが
動物性タンパク質には自分自身で
無意識にブレーキがかかるようで
ダイエットをしていた頃の習慣が
抜けないようです。妻から見ると
私はアノレキシアのようだと言われ
ますが、もしそうなら神経科のお
世話にならなければなりません。