電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

SKYSONIC PRO-1 インストール

2017-02-20 21:38:43 | ピックアップ
インストールするギターもなく,

添付マニュアルやWEBサイトでの説明にも理解しきれない点があったので

今まで1年6ヶ月の間,熟成してきたSKYSONIC PRO-1ですが,

とうとうインストール作業を終了しました.


「理解しきれない点」ですが,CNTを貼る向きです.

モノによっては帯になっている両端で音響特性に違いを持たせて

より最適化しているモノもあるので

配線の出ている方が1弦側なのか6弦側なのか悩んでいました.

添付マニュアルとWEBサイト写真でどうも配線の出ている向きが違うんです.(汗)

はてさてどうしたものか?


SKYSONIC公式サイトのPRO-1インストールのページの4枚目と5枚目の写真にCNTが写っているのですが,

よくよく見るとCNTに書いてある文字が鏡文字になっています.

 転載



どうもギターの中に鏡を入れて撮影しているようです.

鏡の枠がちらっと写っているのに気がつかなかったぁ.

(ちなみに添付マニュアルではギターの中にカメラを入れて撮影しているみたいです)




おかげで手に入れてから随分と熟成が進んだモノです.(笑)


さてそのインストールですが,

今回のクランケはFurch S23-AGCTとBleedlove Ed Gerhartの2台です.

Furchは手慣れたもので,あっさりとインストールが完了したのですが,

お初となるBreedloveは,胴厚が浅いっ!

大変な浅胴で私の腕は一向に入ってくれません.

おまけにBleedlove Bridge Truss(Trussといっても三角形ではありません)がそびえています.

このままではエンドピンジャックがインストールできません.(汗)

ちょっと慌ててしまいました.

使い古しの3弦(巻線)をエンドピン穴の外側から道糸として利用しました.

こういう発想は得意です.(#^_^#)


四苦八苦しながらインストールを終えて

MAGのボビンを調整しようと,

MAG:100% ECM(Electric Condenser Mic):0% CNT:0%にボリュームを調整し,

LINE 6 POD HD500に繋いだのですが,…鳴りません.

越えなければならないハードルは沢山あります.(汗)


考えれば,私のニコアースブレンドのステレオシステムは

 TIP:MAG+ECM

 RING:CNT だったんですねぇ!

(出先でステレオケーブルがトラブるとなかなか入手しにくいモノですので

 ハウリングに強いMAGをTIP側に設定しています)



TIPとRINGを繋ぎ直し,6つのボビンを調整です.

ちょっぴりベースラインの5・6弦を調整しただけでOKでした.

いよいよMAG,CNT,ECMのバランスを取ります.

曲によっても変わるんでしょうが,

私のお気に入りは

 MAG:100%

 ECM:50~60%

 CNT:80%

特にECMは会場によってハウリング対策が必要かもしれません.

みなさんの参考になれば幸いです.(^○^)


松田 コウ Club@BAND

Spares

2016-09-26 20:34:09 | ピックアップ

みなさんはどうやってギターの音をPickUpしていますか?


以前の私は完全にPassiveなSystemだったのですが,

ギターのメンテナンスをして頂いている師匠からの

強い勧めも有り,

MAGをFishman RareEarthのSeriesに変更しました.

ActiveなPickUPで耐雑音性は目を見張るものでした.

んが…,やっぱりやらかしてしまいました.

"電池切れ”です.

普段なら予備を持ち歩いているのですが,

当日に限って持ち合わせがない.(汗)

結局,CNTだけの演奏になってしまいました.

おかげでSEもmono入力になり,随分と寂しい音色です.

弦と電池の予備はいつも持ち歩きましょう!

L.R. Baggs M80 購入

2012-08-14 15:02:30 | ピックアップ
~閑話休題~

今までの私のピックアップはすべてのギターで

Fishman NEO-D+Nico-Pinでした.


しかし時代は流れドンドンと進化し続け,

気がつけば石器時代のような「音の入口」だったかもしれません.


作者の新岡師匠もパッシブのMAGを諦め,

レア・アースなどのアクティブMAGに乗り換えていました.


オン・ボードのプリ・アンプの場合,リサイタル中の電池切れが心配で

私はずっとパッシブMAG+100VACでしたが,

パッシブMAGの耐ノイズ性能には些か不満を持っており,

Multi FloorのEffectorの場合は必ずノイズゲートを通していました.


Furch G23-CGCTを入手した際に新岡師匠の勧めもあり,

初めてレア・アース(ニコ・アース)を手にしましたが,

内蔵プリ/アンプの秀逸さと耐ノイズ性能に驚き,

電池切れのリスクを負ってでもシステム全体の見直しに入りました.


M1 で定評のあったL.R. Baggs社が新たにM80なるピックアップを出したと聞いて,

さっそくお試しです.


…ですが,さすがにあの見た目は退いてしまいますので,

本日塗装の運びとなりました.

TAKAMINE製のものと見間違えそうですが,

あの自己主張には耐えられません.(汗)


渾身の作品です.

いかがですか? ヾ(=^▽^=)ノ




アコースティック・ギターのためのエフェクター ~ピックアップ篇 -2- ~

2011-08-08 14:36:28 | ピックアップ
前回(2011/07/31),ピックアップの簡単な原理について述べさせていただきました.

今回のピックアップ篇 -2-では,どのように出力するかについて述べさせていただきます.

楽器の持つ,わずかな振動を拾い上げるわけですから,

その電気信号はたいへん微弱な物で,生活に存在する雑音によって汚されてしまいます.

業界ではS/N比(Signal/Noise)と表現しますが,

信号を拾ったら雑音によって汚される前に,できるだけ大きい信号に増幅してあげなければなりません.

NEO-D Single よりも NEO-D Humbacking の方がノイズ耐性は大きく,

プリアンプを内蔵したレア・アースは信号を検出直後に増幅できるため,S/N比についてはさらに有効です.

レア・アースの欠点としてはアンプを内蔵しているため質量は増加し,

表板の振動を抑制する方向に影響しそうです.

さらに増幅のために電源を必要とします.

M-Factoryのシステムで見かけますが,ギター-プリアンプ間のケーブルは5芯のミニキャノンが使われています.

プロが使うほどの信頼性を持ち合わせていますが,さすがにトラブってしまうと出先での補修は不可能です.

また,特殊な物を使うほどその生産コストは上がっていき,高級になってしまいますねっ!

M-Factoryを使うソロ・ギタリストの方々も,ライブでお目にかかるのは

プリアンプによってブレンドされた後にEffectされる事が多いです.

倫典師匠御用達のWAVERはインボードでブレンドし,モノラルケーブルで出力されています.

どこでブレンドするのかが音作りの大きな要素になってくると思われます.


私のシステムは大きく分けて3種類です.

最もカンタンなモノは

・Line 6 の POD X3 Live や HD500 を デュアル・トーン で使って出力するモノ.

これだとAC電源ひとつだけで済みます.

次は

・ブレンド可能なプリアンプ→エフェクタと繋がるセット.

最も複雑なのは

・プリアンプを2台並べて出力し,それぞれにエフェクトをかけた後,最終段でミキサーによってブレンドするモノ.


最近のお気に入りはPODです.

なんと言ってもお手軽なのが良いです.

せっかく作っても,複雑怪奇なシステムでは出番はありません.(汗)

…でも便利でカンタンでも,不満な音では芸術じゃないですよねっ!

PODはなかなりバランスが取れているんじゃないかなぁ!?

ご意見・ご質問な書き込みをいただけるとうれしいなぁ!

次回はようやくEffector篇です. お楽しみに!