電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

周波数帯域の特性

2011-06-20 18:41:56 | ギター
備忘録として…

アコースティックギター(DI)での場合

35Hz - 100Hz
     サウンドのモゴついた部分を補正できる帯域です
100Hz - 200Hz
     アコギのブーミーな部分を補正します。
     ローエンドの響きをカットまたはブーストできます。
400Hz - 500Hz
     温かみを演出できる帯域です。カット方向ではサウンドをすっきりさせます
500Hz - 4kHz
     活き活きとしたアコースティックサウンドを表現する帯域です。
     アグレッシブさをブースト、
     カットした場合にはメローなサウンドになります。
4kHz - 8kHz
     アコースティックギターの高域のブライト感を演出します。
     カット方向ではチリチリした高域を補正できます。
5kHz 以上
     サウンドのエアー感を強調したり、ノイズを補正したりできます。
     フィードバック対策にも有効な帯域です。

ベースギターでの場合

30Hz - 80Hz
     サブベース帯域です。
     あまりブーストしすぎると良い結果がでにくい帯域です
80Hz - 150Hz
     低域のベースサウンドの低域の量感を大きくコントロールします
150Hz - 500Hz
     ベースサウンドが混沌とする場合にはこの帯域は有効です。
500Hz - 900Hz
     トーンに力強いミッドレンジを加えられます。
     逆にカットするとクリーンなサウンドにまります。
900Hz - 3kHz
     アタック感を強調します。
     ピックアタックやフィンガリングのノイズを解消するのにも有効です。
     丸く優しいトーンをクリエイトします。
3kHz 以上
     信号に影響なくノイズをカットできます。
     またサウンドにエアー感を与えます。

エレクトリックギターでの場合

80Hz - 150Hz
     ブースト方向では微かな温かみを、またサウンドの大きさを演出します。
     カット方向ではサウンドのRumble 感を調整します。
150Hz - 400Hz
     カット方向ではサウンドの混濁を補正。
     またはブースト方向では温かみを加味します。
400Hz - 800Hz
     カット方向ではサウンドをより輝かします。
     ブースト方向ではアグレッシブなエッジ感をサウンドにプラスします。
800Hz - 2kHz
     サウンドの力強さでギターサウンドを演出します。
     カット方向ではより丸みを帯びたサウンドを演出します。
3kHz 以上
     ブーストではサウンドのブライト感をだします。
     カット方向ではノイズの補正や耳につく高域を補正できます。

失敗の積み重ね…(汗)

2011-06-12 23:04:24 | ライブ
ライブでやらかしました.(;´▽`A``


お世話になり続けている箱なのですが,

2ヶ月ぶりにLine 6 POD X3 Liveを持ち込みました.

3月末の藍住以来です.


使い慣れた箱ですし,

いつものように配線して簡単な音出しのみで本番に臨んだのですが,

2小節程度で… (δ_δ)...ン? って感じ!


当日は開演待ちのお客さんがいたりしてちょっと緊張していたのか

セッティングも簡易なものだけで済ましてしまいました.

1曲終了後,Toneをいじって保存しながら2曲目へと入ったのですが,

やっぱり違う!!

最新のセッティングではない機材を持ち込んでしまっていた模様!

曲にあったプリセットが入ってない~! (T.T)


セッティング用とサブ機,メイン機と3台のX3を使っているのですが,

セッティング用で作ったパッチをメイン機にインストールしていなかったのです.

2時間まるまる,苦痛でした.

聴いてたみなさんはもっと苦痛であったに違いない.

またまた反省です. \(δδ; ) ハンセィ


リバーブのセッティング

2011-06-05 22:31:57 | リバーブ


T.C. Electric NR-1には5つのツマミと5つのスイッチがあります.

まずはどんなリバーブタイプを選ぶのか?!

ライブではhallのchurchやclassic,

もしくはplateのsilverが私の好み.

録音にはroomのmediumかlargeってところでしょうか!?

5つのスイッチによって好みのタイプを選びましょう.

タイプが決まったら,次はそのタイプの設定です.

ここで5つのツマミが登場!

私の設定チャートですが,

1.
まずはリバーブの音がよく聞こえるように,

1番右のmix levelを2時くらいまで上げます.

NR-1の場合,12時で生:効果=1:1程度でしょうか.

実際に使うときには9~11時程度でなきゃ生音が効果音に埋まってしまいます.

2.
続いて残響が消えるまでの時間,1番左のツマミのdecayを調整します.

タイプによって異なりますが,前述のライブ用のタイプでしたら

曲のスピードに合わせて,12~3時くらいでしょうか.

気持ちの良いところを狙います.

3.
次に生音が効果音に埋まらないようにpre delayを調整します.

あんまり左へ回すと生音と効果音が分離できずに

モヤモヤした感じになってしまいます.

(これはこれでcolorでどうにかできますが)

私の場合は会場の跳ね返りを感じながら,曲に合わせて調整します.

おおむね,バラードで1~3時程度です.

スピードのある曲では10時くらいも気持ち良い!

ここまではLXP-1にも付いているツマミです.

LXP-1ではそれぞれ

mix,decay,delayと表現されます.



4.
ここからがNR-1やRV-7にはあるが,LXP-1にはない調整です.

効果音のトーンを味付けするツマミですが,

NR-1ではcolor,RV-7ではLivelinessと表現されます.

反射する壁の表面をイメージする感じになります.

私はちょっとハイよりで,効果音を印象づける味付けです.

ツマミの位置は1~2時程度です.

このツマミを左右に調整することで,生音とのトーンを変え,

うまく分離させることも不可能ではないです.

5.
TC独自のdynamicはとてもおもしろい効果です.

音符の繋がり方によって効果音の出方や消え方を変化させることができます.

音数が多いと効果音全体の大きさが小さく,

音数が少ないと効果音がはっきりとわかる大きさにすることができます.

曲全体を通して設定するとおもしろいです.

6.
最後に1.で設定してあったmixを調整し,

生音の邪魔にならないようにします.

最終的には9~11時程度でしょうか!?

欲を出すと生音は効果音に埋まってしまいます.

くれぐれもお気をつけ下さい.


このステップでしたら現場で調整するのも最短の時間で可能でしょう.

生ギターらしさを表現するも良し,

効果音を強調して異次元に浸るも良し.

試行錯誤を楽しんで下さい.

(⌒∇⌒)