電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

本物のマルチフロア!?

2010-08-25 20:05:31 | マルチフロア
YAMAHAの魔法の踏台は大変残念な結果となってしまいましたが,

ソロ・ギターの場合は一般に曲の途中で音色を変更することも少ないでしょう.

ライブでCDの「Scandinavia」のディレイが再現できないだけで

倫典さんご本人も拘(こだわ)ってはいない様子です.

「魔法の踏台」も優秀なマルチエフェクタですので皆さんはがっかりしないでぇ~!

私もまだまだ使っていきまぁす.


さて本日の本題!

とうとうアンプシミュレータとして絶賛されている

LINE6 POD X3 Liveを手に入れてしまいました.

アコギストの私が絶賛するのは…


1.DUAL TONEの採用でこの1台で2系統が完結っ!

2.ストンプスタイルでエフェクタのON/OFFが足元で!

3.ボリュームペダル採用でトータルなアンサンブルも変更可能.

4.USBでデモ録音もお手軽っ!

…と,究極の2系統お手軽モデルです.

Dualなプリアンプ,Dualなリバーブ/コーラス2台で4Uにもなっていた荷物が

たったこれ1台で済んじゃいます.

お値段もお手頃になってきたし,Dualなアコギスト達に流行るんじゃないのかなぁ?

電源の重要性

2010-08-08 23:44:17 | 電子工作
むかぁし,昔のお話です.

intelというアメリカの大きな会社からCeleron300というCPUが発売されました.

カスタマイズを中心としたPC雑誌に大きく取り扱われ,全国でも品切れの続く商品でした.

セカンドキャッシュを内蔵したPentiumが上位機種でしたが,

セカンドキャッシュを持たないこのCeleronの売価が

Pentiumの半額近くと言うことも手伝ったのですが.

何が凄いかって…!!

マザーボードによって決められる基本周波数の逓倍率を変更することで,

Celeron300がCeleron450として動作するのです.

…当時は一喜一憂したモノでした.(汗)


さて,本日の本題ですが…,

とあるオークションを見ていると「120/9VACのアダプタでも大丈夫だよぉ~!」なる記述.

芸術をこよなく愛する電気屋さんとしては我慢できずに書き始めちゃいました.

その出品者はDATなど「モータがあると大変だけど…」と業者から伺ったそうです.

確かにモータがあるとわかりやすいでしょうが,

モータによる不都合は入力電圧不足の制御系が悲鳴を上げているから起こるのです.

そりゃ120V欲しいのに100Vで辛抱しろと言われているのですから,悲鳴も上げるでしょう.

83%の入力で100%入力と同じ仕事をしろと言われるのですから,ストライキですネッ!

大量生産された製品ですから安全率は取ってあるでしょうが,

前述のCPUのお話も,その安全率を削って動作させているわけです.


私の現場でも120/9VのACアダプタでLEXICON LXP-5を動作させることがあります.

…モータは入ってません.(笑)

そこから出てきた音は小音量では「動いてるぅ」と思われますが,

音量を上げていくほど破綻している現状を明らかにしていきます.

ヘッドルーム(大入力に対する余裕とでも言いましょうか)の余裕が無くなったり,

特にリバーブ成分の消え方が本来期待されるモノと違っていたり.

せっかく高額なLEXICONのリバーブを選んだのでしたら,私としてはこだわって欲しい.

LEXICONの技術者も思うに違いありません.

120Vと100Vなら,新品のアルカリ電池とくたびれたマンガン電池くらい変わるんじゃないかな?!

その違いが分からない耳の持ち主ならある意味,幸せかもしれません.

また,「そこが良い」とおっしゃるなら話は別です.



無くても生活していける“嗜好品”ですからねぇ!