四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
神奈川~静岡県境の鉄塔巡り
箱根外輪山の調査で天国を見つけて気を良くした私は小さな半島の港町に逗留して神奈川~静岡県境付近の鉄塔巡りを企てた。
前泊したおかげでそんなに早起きしなくても9時前には湯河原駅に到着。アプローチの時間を大幅に短縮できた。奥湯河原方面にバスに揺られて温泉街らしい通りで下車。地形図を頼りにビシッと送電線の通り道になっている尾根の取り付きを目指す。舗装路を歩いているだけでこんなに標高を稼いでしまった。
海からそんなに離れていないのにまあまあ山深い。
農道の突き当りから伸びる明瞭な踏み跡を辿って送電線が真上を通るところから尾根に取り付く。
送電線の下は防火帯の様に刈り掃われている。いつものシノギングと違う雰囲気で新鮮だ。JR湯河原ー来ノ宮線No.24鉄塔から鉄塔巡りのシノギングが始まる。
刈り掃われた尾根の斜面はときおりジャンプ台のシャンツェのようで、そこをもちろん直登するわけだがつかまる木がないとやっぱりバランスがとりにくい。
脇の樹林帯に入るとはっきりした踏み跡が付いていて、鉄塔とつかず離れず続いている。
JR湯河原ー来ノ宮線No.31鉄塔でなだらかな主尾根に出る。振り返ると送電線。そして湯河原の町と真鶴半島が良く見える。
ここで東電熱海分岐線のNo.2鉄塔とクロス。
JR湯河原ー来ノ宮線とお別れして、ここからは東電熱海分岐線を辿る。このなだらかな尾根が神奈川県と静岡県の県境尾根。
さっきまではあの鉄塔を辿って登ってきた。
東電熱海分岐線No.6で東電真鶴線とクロス!
東電真鶴線の鉄塔と、その向こうに沼津アルプスの低いながらも凸凹の激しい尾根が見える。
東電熱海分岐線No.9まで辿ってきたがこの後谷の方に逃げてしまうので一旦お別れ。ちょっぴり車道を歩いてからJK峠を目指す。
JK峠からは富士山、愛鷹山をはじめ360度の見晴らしが楽しめる。
一旦お分けれした東電熱海分岐線とNo.14鉄塔で再会。
その後734mの三角点を確認。眼下には熱海の海と初島、その向こうに伊豆大島、もちろん熱海秘宝館も見える(笑)
そしてまた送電線鉄塔を辿り、東電熱海分岐線No.21で東電熱海線とクロス!!
最後は東電熱海分岐線No.21、東電熱海線No.5, No.6の三鉄塔の雄姿を拝んで熱海への長い一般道を凌ぐのであった。
以上、送電鉄塔を辿り始めたらやめられなくなった話。

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