四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
6月24日「少し歩いて火熾しを凌ぐ」の様子
兼ねてよりやってみたかったテーマ。
たまには少しの歩きシノギングだけで、ある一つの主題に絞って凌いでみてもよいだろう。森勝氏企画、色々な角度から「火熾し」について掘り下げる回。
集合は前回に続き奥武蔵エリア駅にて。高尾と違って普通に街なので、人の多さに戸惑いながらも。。早速早めに集まったシノラーさん+森勝氏で道具談義が始まる笑
皆さん集まったところでゆるりとスタート。まずは街を凌ぐ必要があり、森勝氏先導で人気の少ない路地裏を使って特徴的なエリアまで進む。
例の河原の近くの某公民館の広めのスペースにて、今日はほとんど登山道でのシノギングだが、一応地図読みコンパスについて軽くご説明。
いつもの方角確認にて。あら、怪しい方がいるなぁ。。
ビタっと揃う。
現在地の捕捉もしたところで、再出立。しかしコンクリートの照り返しが暑いぜ。
かつての往来をほうふつとさせる路地裏。これがクラシックルート遺産というやつか。。
そして、比較的最近(昭和55年)のものだが、よく登山道なんかで、ツラツラとそのエリア所縁のウンチクが語られている案内板。見るよね?これしっかり読んでみると意外にタメになる事や、なるほどーと思う事が記されている。この土地に、この文章に、想いを乗せた方々に、想いを馳せるのもまた乙ではないか。
そしてお決まりの神社ゾーンへ。シノギング道中に現れる神社仏閣は、漏れなく立ち寄る派です。
神社を抜けると目指す山域がぽっかり姿を現す。その山域の膨らみへこみ方と、地形図とコンパスを照らし合わせ、外から山を観察する。これ結構大事で、これから入る山域イメージもかなり膨らむ。
突入前に手前公園のトイレにて小休止。森勝氏がシノラーさんのザック調整のズレに気づき、再調整する図。意図が分かれば他の似た道具を使う時に同じような目線でまた見れるもの。ザックは結構説明を端折った機能が色々ついていたりするので、、一度じっくりいじってみて、向き合ってもるのも良いと思う。
ではどんどんローカル低山エリアに入っていこう。
といっても、地元含めて著名な山域故、殆どが舗装路。たまにはこんな緩さも良いではないか。
代わりに石碑や勝地ではしっかり足を止めて観察観光笑
そして山頂は華麗にスルー。そこを主とした目的としていなければ、わざわざ人混みに紛れる必要もない。
山頂付近から下り基調で渓側に下りると、そこは湿原のようなエリア。
メイン道ではないが細々とある細道に分け入る。地形図からはこの道は読めないが、この道が目指そうとしている尾根や渓というのは照らし合わせればなんとなく想像がつく。
登り切った小ピーク付近に。ありましたファットウッド!
これでの火熾しは後程へとっておく。。近々で雨が降っていたので、ダメな部分とイケる部分が良くわかる。
再び分け入り隣尾根の主脈を目指す。奥武蔵エリアには珍しい薪炭林もしっかり適度に茂っている。心地が良い。
主脈合流後は、すかさず秘密のエリアへ。。といっても森勝氏いわく地元のボランティアグループが綺麗に管理しているエリアらしく、フミアトはあり。ただ一般的な登山者は入り込まないようなエリアのよう。
再び下り基調になると、素敵な小川流れる湿原エリアへ。
湿原を横断すると遮る木々がなく日差しが暑いぜ。
また尾根にとりつくと、すこし広いピークへ到達。いきなりなだが、ここでこの後の火熾し用に、ご自身で薪を調達してもらう笑 レッツスタート。
大事なのはその枯れ枝薪を、実際に触って感触を確かめてみること。それに尽きる。。
やみくもに拾うのではなく、周りをしっかり観察して、広い視野で薪を調達する。
みんなでグルグルぐるぐる。
控えめな方もいれば、強欲な方もおり、思い思いに薪を集め終えれば先を急ぐ。
再び下り気味に不思議な雨乞いの池を過ぎて、また登る。
急に歴史を感じる石段が登場。
案の定その先には何やら立派な石碑のようなものが鎮座。
しばらく進むと、この辺りの著名な山頂への分岐に差し掛かる。この先見晴らしは良さそうな。。
しかし勿論盛大にスルー笑
無理に山頂へ行かなくとも、道中でこんな素敵な見晴らし台もある。人も少ないしね。
展望が良い、景観が良い、というのは山頂や稜線歩きだけではない。そこを目指すだけが登山ではないのだ。
低山にだってこんな素敵な景色を目の当たりにすることができる。低山だからこそ出会える景観があるのだ。
ということで、以降は団地の車道をテクテク歩き、一先ず駅まで到達し第一章、完。。笑
そして第二章にして最終章となる火熾し編へ移るべく、焚火OKの河原を目指す。見えてきた見えてきた。
当然デイキャンパーやファミリーで賑わっていたので、端の端まで移動し、凌らしくひっそりと場所を確保。さてさてここからは火熾しのついて、色々と御託を並べてゆこうぞ。
まずは色々なウッドストーブの種類を。一口にウッドストーブといっても、オープン型、半オープン型、チムニー型、延いては二次燃焼系と、、様々な形状種類が存在する。それぞれに一長一短があり、使用用途や目的に応じて使い分けることが出来る。
日帰りでサクッと焚火を楽しみたい場合は、ワンカップサイズの小さなチムニー型がおすすめ。ということでそのタイプウッドストーブで、さっき拾ってきた枝薪を流用しつつ火熾しへ。
火熾しについて、、着火を下から投入か、上から投入するかでもまた熾し方が変わってくる。これもストーブの形状に応じて使い分けるべし。このチムニー型の場合は一般的には下からが効率的。森勝氏が実演する。
そして二次燃焼系の場合は、形状から必然的に上からとなる。その際も火口となるものも相性がああり、一口に着火するといっても色々とパターンがあるのだ。こちらも森勝氏が実演。
難なく着火オンファイヤー
そして肝心な火熾しの道具たち、、当然ライターに固形燃料が一番楽なのだが、それでは味気ないというのがアメリカン森勝スタイル笑 メタルマッチと蝋を引いたコットンボール(或いはワセリンを塗り込んだそれ)で、着火させるのが乙なもの。
他にもマッチや、火打ち石+チャークロスなどなど、手間は掛かるがその一手間を楽しめるか否かがもはや重要となる節もある。なによりこのようないかにもな道具たちで火を熾せると、それはそれは格好が良い笑
そんな浪漫的な部分も語りつくさせていただいたところで、各々焚火タイム。オープン型のやつ。
こちらは二次燃焼系。炙りも出来て良い感じ。
方や、森勝氏のウドストーブを流用し、飯盒に挑戦されるシノラー。上手に炊けました◎
方や、木々が無いからザックとペグを流用してプチロープワーク談義。
流れで色々と応用の利くロープワーク談義へ昇華。今回は森勝氏がハーレム状態♡
木々のない河原は、日差しを遮れないのが難点か。。ただ素敵な時間はあっという間に過ぎていき、撤収の頃合い。
来た道を辿り、駅へ戻って帰路に就いたとさ。
緩いながらも、濃密なテーマであった。今回の火熾し凌ぎで何か得られるものがあれば幸い。
シノギングらしさは皆無だが、、火熾しを凌いだ河原での決して笑ってはいけない奴にて〆

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