もうずいぶん昔に脳梗塞で亡くなったサラリーマンの父はあきのりが中学生時分のころに近所に畑を借りていて、そこで野菜を育てるのが趣味だった。休日の昼前からそこの畑に出かけて3〜4時間畑仕事をして帰ってくる。ある日あまりにも帰りが遅く家族が心配しているとようやく帰ってきた。母が一体畑で何をしていたのか聞いてみると、そばの日陰のある畦道で昼寝をしていたとなんでもなさそうに答えた。その時父は何を考えていたのだろうか。たぶん何も考えていないとは思うのだけど、のんびり空を流れる雲を眺めていたのだろうか。心配事を考えていたのだろうか。その後49歳で亡くなった父はその時何を考えたいたのだろうか。想像はつきない。
先日父の夢を見た。夢の中の父は認知症のように手を広げてヨタヨタと歩いていて、それがどういう意味なのかはわからず、あきのりにとって父はただただ謎だ。
父から息子に遺伝した植物好きが、今も息子にただの雑草をプランターで育てて手入れさせているところにあらわれている。
今朝は先日呼吸のストレッチに参加してくださった受講生から歩くのが楽になったと報告でとってもうれしい気持ちで一日を始めることができた。今の俺を父が見たらどう言うだろうか。いつか話してみたいです。