昨日『体をじっと見つめる』というブログの冒頭で、"身体の様子を時々じっと見つめることが大事です"と書きました。じゃあどうやって身体を見つめることができるの?というと、それは身体を覆っている皮膚を大まかに意識することでできます。
水に浸かると身体の外側は水ばかりになります。そして身体は水に包まれます。水に包まれている、もしくは水に触れられていると身体の皮膚感覚が感じやすくなります。
身体の周りにまとうのはなんでもいいです。お風呂に入っている時でもいいし、全身布団にくるまっている時でもいいし、服を着ている事もそうです。
身体がすっぽりなにかに包まれるとそれに接している皮膚感覚が確かになります。その感覚を意識することに慣れていくと、普段の日常でも空気に包まれているのがわかるようになります。身体の外側には空気があって、それが私たちの身体を包んでくれています。
そしてその反対にある皮膚の内側には私たちの身体があります。皮膚の内側にある身体をゆったりと感じる方向に意識を向けていくと、身体に意識が向いて感じやすくなります。
これはなんとなくそんな感じといった程度で十分です。なんとなく、という感じがとっても大事でそれは本人にしかわからない主観的な感覚です。その本人しかわからない主観的な感覚を大切にします。
わたしたちの身体は誰かと分かち合うことはできません。感覚はその人本人にしかわかりません。それはとても重要なことで、私自身がその主観性を大事にすることが身体を大事にすることにつながります。
すると単純なストレッチでも身体全部を意識しながらすることができます。どこが調子が良くてどこが悪いのか、身体がなにを考えているのか、を感じやすくなります。ぜひ気長にご自身の体に付き合ってみてください。
写真は空に浮かぶ風船を撮りました。吹かれて飛んでいます。