秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

おばあちゃんに挨拶しにいく

5月の緊急事態宣言下に岡山県津山市にある成道寺までおばあちゃんのお墓参りに一人JR特急に乗り継いで行きました。何か理由があったわけではなく、なんとなしに行きたくなったのです。そういう時ってありません?なんとなしに行きたいとか、なんか行かなあかんような気がするとか。そんな感じです。

おばあちゃんはあきのりをよく可愛がってくれました。よくご飯を食べに連れて行ってくれたり、少ない収入の中からお小遣いをくれたり。晩年になって認知症になってからも僕だけはベットに横たわっているおばあちゃんに話しかけてなんとなしに会話していました。おばあちゃんは僕のことを本当に気にかけてくれました。それは僕だけ一族の中で毛色がなんとなく違っていて、それは普通の人生を送る感じではなく、男は全員サラリーマンをしている親族の中で僕だけが定収入のないアートを一人やっているという今のような未来をどこかで感じ取っていたのかもしれません。

10年以上お墓参りをしなかったのでなかなかおばあちゃんのお墓を一人で見つけることができなかったものの大体の場所はなんとなく誘われるように歩き、さらに住職さんにも尋ねてようやくたくさんのお墓からおばあちゃんを見つけました。早速掃除をしてお線香をあげ、手を合わせて般若心経を唱え、おばあちゃんと会話を交わします。おばあちゃんも生きている間にいろいろあったけど、久しぶりにあったおばあちゃんは嬉しそうでした。

おばあちゃんにはもう少し話したいこともあるような気もしたけど、でも言葉を尽くすより黙って思い遣っている感じでお墓に手を合わせて「また来るわ」と軽く言い残してお寺を後にしました。

亡くなった人を思って「どないしているやろ?」と、もしそんな気がしたらお墓参りもいいかもしれません。音声として返事が返ってこないお墓の前で会話するのもいいものです。

 

 

7/18(日)、呼吸でストレッチをします。京都鞍馬口すぐのSocial Kitchenで13時から無料です。ぜひお越しくださいね。


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