秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

赤い光と女流作家

先日徳島で地震がありました。その2〜3時間前に徳島方面の空がなぜか赤く染まっていました。なんでやろ。謎です。

徳島といえば、徳島出身の瀬戸内寂聴(もと晴美)のほぼデビュー作『田村俊子』を新開地の古本屋でゲットして昨日全部読みました。感想を一言でいうともの凄い。ある一定の質感で話が進んでいきます。田村俊子さんはひと時はトップの人気を誇った主に明治時代の女流作家です。田村さんは生き方が素直で、女優になったりしつつも必死で作品を書く、夫と猛烈な喧嘩し、贅沢三昧し、作品の質が落ちて来た頃についつい恋人を作り、熱愛の二人はカナダにトンズラ。日本に帰ったかと思うと今度は中国に渡って雑誌を作る。人生最後の田村さんの寂しい最後は強烈です。なんといっても瀬戸内さんの文章になんか念が入っていて、田村さんの体の匂いがしてきます。ちなみに表紙はあきのりの大好きな横尾忠則。いろんな意味でヤバい。オススメです。

 


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