秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

ドイツにて


4月からドイツ、ベルリンに18日間、デュッセルドルフに3日間、文字通り生活してきました。
ドイツでの体験は些細な経験ひとつひとつが言葉では伝えることができないほど大きなものでした。決して誰もがそのように感じるということはないのでしょうが僕にとっては衝撃的な出来事で今だにそれが一体なんだったのかを理解しきれていません。まるで見えないタトゥーを体の中に彫られたかのようです。ただとても感動したことは事実です。
僕たちが道に迷うと誰かが "may i help you?"と尋ねてくれます。見て見ぬ振りはありません。その人は見て感じたことを面倒だとか周りに恥ずかしいとか考えずに尋ね、こちらも全力で問いかけます。その感覚が僕にはとても心地よかった。
教会のミサにも参加してみました。パイプオルガンが鳴り響き、それにあわせて大きな声で賛美歌を歌う隣のおじさんにつれられて歌詞を知らない僕もなれない賛美歌をうなり、周りの信者と互いを祝福し合いました。
ゾンネンアレー通りにあるベルリンの宿で一緒になったルカスとサミュエルは英語すらうまく話せずコミュニケーションが取れない僕たちにとても親切に接してくれ、宿から出かけるたびに「have fan!」と送り出し、帰ると「楽しんだ?」と聞いてくれる。このことはとてつもなく大きかった。

音楽は実験系のもの( bohemian drips × in girum imus nocteと、森本誠士さん主催のExperimentikによるTree )二つと、ベルリンフィルのフリーのランチコンサートを観にいきましたがどちらもとてもレベルが高く、本当に感動しました。森本さんにはいろいろなベルリンの音楽の情報も教えていただきました。DOCK11ダンス公演も鑑賞。

ベルリンで文房具店を営まれているsowareさんご夫妻に教えてもらったテンペルホーフ空港跡地は、元にあった空港をつぶして公園にしたもので、ただただだだっ広い。ここでとっても気持ちが解放される。

デュッセルドルフへはFlixbusを利用しました。当然ドイツ語で車内はアナウンスされるのでなにを言っているのか全くわからない。着いた駅の看板を全てチェックしながらの9時間弱に及ぶ移動はとても緊張感のあり、宿にもなかなか連絡の取れなくてチェックインするまで大変疲れたものの、翌日にはカイザースヴェルト古城の原っぱでただ座ってフィールドレコーディング。

ベルリンに戻っての最後の1日は、ツォー駅に近いC/O Berlinで写真集を買い、スーパーで最後の買い物をしてから思い出深いノイケルンに再び行くことに。レコード、ZINなどハンドメイドのお店staaplaatに再び行き、二人でケバブを食べ、Sバーンに乗ってツォー駅までいき、そこからバスに乗ってテーゲル空港まで。空港ではベルリンでお会いした方々のやさしいこころが思い出されて胸が苦しくなりました。

いずれまたドイツに訪れるつもりです。

写真はテンペルホーフ空港跡地での平日の夕方のベルリンの人達。ええ感じです。その他の写真はayami yasuyho Facebook albumにて公開しています。ぜひご覧ください。


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