京都にて。
只今京都にきております。アトリエ劇研の舞台技術スタッフのためのワークショップを受講のためです。
京都は神戸と少し違って時間の流れが緩やかに感じます。時間と経済はどこかリンクしていて、現実味のあるお金にリアリティがある場所は時間が早く、時計通りといった感じがしますが、どこか浮き世場離れしているような場所だとそういったもののリアリティが薄くなるようです。
そして自転車でほぼ移動ができるという土地柄もあります。電車で出かける時は帰ることを考える際に電車の時刻も考えながら時間を計算します。京都で自転車で出かけていると、そこから自宅までの移動時間だけを考えることができます。そうなると仕事終わりの後の過ごし方が神戸とは変わってきます。自宅に帰ればいいという時間に電車のことを考えなくていいのは大きな違いです。
あと京都の住宅地はビルが少ないというのも見逃せません。ビルは無意識に仕事をしている場所であります。住宅は休む場所です。仕事(サラリーマンを主に考えています)の象徴であるビルが少ないということは、仕事でない、ゆったりしたオフの時間が流れやすい感じがします。
秋紀は10年ほど前まで京都に住んでおりました。そのときは舞踊にまつわるさまざまなレッスンを受けて勉強浸けの日々を暮らしておりました。
当時は分単位で動く忙しい日々でしたが楽しい時間でもありました。当時は自分のしたいことを毎日勉強することに必死でした。そのため自分の作品を作ろうという肉体的、精神的余裕が持てませんでした。
しかしこうして訪れてみると、以前出来なかったことに自分が正面から向かい合っているように感じます。
そのうち京都で仕事がしてみたいと考える夕べです。