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家族の手

2012-08-26 22:52:36 | 日記
手をたかあく伸ばして、ぎゅっとにぎったら、その手につかむものはなんだろう。
ゆっくり手をおろして、目の前でそっとにぎった手を開いたら、あなたの目にはなにが見える?

わたしに見えるのは、いつもどおりの、なにもかわらない、わたしの手。水仕事でぼろぼろになった、弱い皮膚がはがれてきた、きれいとはいえないわたしの手。
でもね、手にも、いろいろあるんだよ。

妹の手は、わたしより少し大きくて、仕事できたえられて硬い手をしてる。でも、その中でも、きゃしゃで、細くて、色白で、女の子の手をしてる。わたしがずっと姉妹として、幼いころからつないできた手。大きくなって、逆に仕切られるようになっても、今もかわらずかわいくて、元気な手。

お父さんの手はがっちりと大きい。ふかくきざまれたしわがいっぱいあって、それはまさしく仕事人の手。ちょっとやそっとでは負けない手をしてる。
お母さんには負けるときもあるけど、それが、やさしさなんだよね?お父さん。

お母さんの手は、やわらかくって、温かい手をしてる。家族のために、隣近所のために、一生懸命な、あったかい手。家族のためなら、ぜったい負けない、ケンカだってするお母さんの手。それが、強さなんだよね?お母さん。

そのほかにも、親戚の子の手、叔父さんの手、叔母さんの手、おじいちゃんの手、おばあちゃんの手、いっぱいの手があって、それぞれに、にぎってみないと分からないものがあって。

わたしの手はどんな手をしているんだろう。温かいのかな、柔らかいのかな、硬いのかな。
わたしの手は、家族の手ですか?いっしょに生きていける手ですか?

わたしも、だれかに握ってもらえる手をしていますか?

もし、この先、誰かがわたしの手を握ってくれたとき、その誰かは微笑んでくれるかな。

わたしは、どんな手をしているんだろう。