日本ほど教育基準がしっかりしている国はないと思う、たぶん。
少なくとも日本の教員で、学習指導要領の名前を聞いたことない者はいない。
学習指導要領のおかげで日本のどんな学校に転校しても同じ水準の教育を受けることができる。
しかし一方で、学力が著しく高かったり、低かったりしても、個々のニーズにあった教育を展開するのは難しくなる。
また、教員や学校が特殊な内容の教育を行いたくても、それは難しい。
学習指導要領の内容を教えることで教育時間がある程度いっぱいになってしまって、オプションの時間はそう残されていないからだ。
そうなるとイマージョンプログラムを行うのは困難になってくる。
ある程度の生徒の学力と、十分な教育時間を必要とする。
(あと教員の力量…泣)
私の感覚だが、理科でイマージョンをやるなら、少なくとも決められた標準時間の1.5倍は時間が必要だ。
新出単語の確認、勉強(もちろん英語なので、日本語よりはゆっくり丁寧にやる)、最後には実験やエッセイも書かせたい。
そうなると多くの予備の時間が必要だ。
また、ある程度は内容を削ぎ落とす必要もある。
イマージョンの授業は基本的には外国人講師が授業を進めるわけだが、その外国人たちは日本に学習指導要領というものがあり、それに沿って授業を進めなければならないということを理解しているのだろうか?
また、サポートする日本人教員たちも学修指導要領を完全に理解してどこまでを削って、どれを削らずに教えなければならないか、外国人講師たちに伝えられているのだろうか?
それらを完璧にこなすには、日本の先生たちはあまりに忙しい。
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