① イマージョンとは
未習得の言語に「浸る(=immersion)」ようにその言語のシャワーを浴びることによって、その言語を習得しようとするもの。
例えば英語イマージョンなら、英語で理科や数学などの教科を学び、その過程で英語を習得していく。
②イマージョンと私
私はたまたま仕事でイマージョン教育と出会い、3年間中学校において、英語で理科を教える現場にいた。
今回その3年間を振り返って検証する時間を得たので、3年間で作った教材や、イマージョン教育を共に戦った仲間とのやりとりで得た知識をブログという形でまとめていきたいと思う。
③中学理科イマージョンプログラムで言語力(英語力)は身につくのか
正直なところ、誰にでも合うプログラムではない。
まったくの英語初心者には難しいプログラムと言える。
というのは、中学生の理科は日本語でも難しいと感じる生徒が少なくないからだ。
中学校の理科では、さまざまな分野をオムニバス形式で学んでいくから、新しい分野も勉強しなくてはならない、英語も覚えなければならない、という二重苦(生徒談)に陥るからだ。
だから中学から英語をはじめるのであれば、中1の頃はほとんど英語はなしにして、学年が上がるごとに英語の割合を増やしていくといいのだろう。
幼稚園や小学校の場合はもっと無茶苦茶でもいい。
言語が未発達な部分が多いし、理科の内容もそこまで難しくないからだ。
専門用語も少ない。
読み書きもあまりしなくてよくて、聞いたり、話したりを中心にできる。
④教員にとってのイマージョンプログラム
日本ではまだイマージョンプログラムを行なっている学校は少ない。
専用の教材もない。
だから私たちは自分たちで手作りしていた。
これらの教材は追々サンプルとしてアップしていくつもりではあるが、教材づくりは本当に困難を極めた。
イングリッシュスピーカー(あえてネイティブとは言わないでおく)の教員と二人三脚でつくっていくのだが、これがしんどい。
なぜなら私たち理科教員は学校の方針で急にイマージョンをやることになったから、元々英語ができるとは限らないからだ。
私はたまたまちょっとだけ英語ができたから、イマージョン専門みたいな立場になっていく…がそれはまた今度。
今回のブログ立ち上げは、これからイマージョンプログラムをやっていくかもしれない日本の理科の先生たちの一助となれば…なんて大それたことを考えて。だったりする。
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