予想通り次の朝、オミさんは疲れた様子で帰ってきた。
「オミさん 朝ごはんは?」
「ごめん。いい。カイくんが来たら起こして」
と、プライベートルームに入っていくオミさんを見送ってから、俺はオミさんが無事帰ってきたことに気づいてほっとした。
オミさんがシャワーから上がったところで カイさんがやってきたので、3人で例の写真を見せ合ったのだが…
「ええっ…?」
俺は自分のスマホの画面を見て声を上げてしまった。
写真には、昨日にはなかった白いモヤが現れており、オミさんを取り巻いていた。さらに画面写真右側はモヤがオレンジ色になっていた。
そして、オミさんの肩を掴んでいた手が全くなくなっていたのだ…
それを見て、 オミさんもカイさんもびっくりしていた。
オミさんの写真は昨日と全く同じ。
カイさんの写真は電話で聞いた通り、肩に手などなく、怪しいところは全くなかった。
オミさんは困ったように、
「心霊写真には育つ、ってこともあるそうだけど、それかもしれない…」
カイさんは頷いていたが、俺はよくわからないので訊いてみた。
「育つ、って何ですか? 」
腕組みしたオミさんが、
「変化するってこと。強い霊にはたまにあるらしいんだ。それかもしれないね。でも3人のカメラで状態が全部違うって何なんだろうね…」
するとうつむいていたカイさんが…
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