文中の「はも」の二首の一つは…
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」で、このフレーズは↓からのもの。
>https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=155
>やすみししわご大君の恐きや御陵仕ふる山科の鏡の山に
>夜はも夜のことごと昼はも日のことごと
>哭のみを泣きつつありてやももしきの大宮人は行き別れなむ
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」の「はも」に
機械的に「あり、共にあり」を代入すると
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」
=夜+はも+夜のことごと、昼+はも+日のことごと
=夜+あり、共にあり+夜のことごと、昼+あり、共にあり+日のことごと
=夜あり、共にあり、夜のことごと、昼あり、共にあり、日のことごと
これはこれで、なかなかの現代語訳だと思う。
「夜は夜の事々(雑事?雑用?あれこれ?)と共にあり
昼は日の事々(あれこれ?)と共にあり」
こういう意味だと思う。
しかしながら、原文は「夜+はも+夜のことごと」とある。
「も」の出自は「co- ko- 共- こ-」の接頭辞であるので
「co-動詞/名詞」の意味で話者が書いたであろう。
この場合は「こ」が「も」に音韻変化して「co-名詞=も+夜のことごと」であろう。
すなわち
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」
=夜+はも+夜のことごと、昼+はも+日のことごと
=夜+あり、共に+夜のことごと、昼+あり、共に+日のことごと
=夜あり、夜のことごと(と)共に、昼あり、日のことごと(と)共に
こういう風に訳してやるのが良いのではないか。
次の歌も同様で、文中に「はも」がある。
>https://ameblo.jp/kk28028hrk/entry-12478341494.html
>0761 早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子はもあはれ
>
> 「早川の瀬」は「急流の瀬」のこと。
> 「よしをなみ」は「~ので」のみ。
>
> 「急流の川で暮らす鳥には止まるところ(よりどころ)がないように、
> 心細げな我が娘が心配」という歌である。
「はも」に機械的に「あり、共にあり」を代入すると
「我が子はもあはれ」
=我が子+はも+あはれ
=我が子+あり、共にあり+あはれ
=我が子あり、共にありあはれ
全体としては
「早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子はもあはれ」
=早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子あり、共にあり、あはれ
これでも良い気がする。
しかし「我が子はもあはれ」とあるので接頭辞として扱って
「我が子あり、共に+あはれ」と訳すべきだろう。
「co-名詞」=共に+あわれ
=早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子あり共にあはれ
「どうしようもない思いであった我が子あり、あわれと共に」
なんか状況が良くわからない。
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」で、このフレーズは↓からのもの。
>https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=155
>やすみししわご大君の恐きや御陵仕ふる山科の鏡の山に
>夜はも夜のことごと昼はも日のことごと
>哭のみを泣きつつありてやももしきの大宮人は行き別れなむ
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」の「はも」に
機械的に「あり、共にあり」を代入すると
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」
=夜+はも+夜のことごと、昼+はも+日のことごと
=夜+あり、共にあり+夜のことごと、昼+あり、共にあり+日のことごと
=夜あり、共にあり、夜のことごと、昼あり、共にあり、日のことごと
これはこれで、なかなかの現代語訳だと思う。
「夜は夜の事々(雑事?雑用?あれこれ?)と共にあり
昼は日の事々(あれこれ?)と共にあり」
こういう意味だと思う。
しかしながら、原文は「夜+はも+夜のことごと」とある。
「も」の出自は「co- ko- 共- こ-」の接頭辞であるので
「co-動詞/名詞」の意味で話者が書いたであろう。
この場合は「こ」が「も」に音韻変化して「co-名詞=も+夜のことごと」であろう。
すなわち
「夜はも夜のことごと昼はも日のことごと」
=夜+はも+夜のことごと、昼+はも+日のことごと
=夜+あり、共に+夜のことごと、昼+あり、共に+日のことごと
=夜あり、夜のことごと(と)共に、昼あり、日のことごと(と)共に
こういう風に訳してやるのが良いのではないか。
次の歌も同様で、文中に「はも」がある。
>https://ameblo.jp/kk28028hrk/entry-12478341494.html
>0761 早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子はもあはれ
>
> 「早川の瀬」は「急流の瀬」のこと。
> 「よしをなみ」は「~ので」のみ。
>
> 「急流の川で暮らす鳥には止まるところ(よりどころ)がないように、
> 心細げな我が娘が心配」という歌である。
「はも」に機械的に「あり、共にあり」を代入すると
「我が子はもあはれ」
=我が子+はも+あはれ
=我が子+あり、共にあり+あはれ
=我が子あり、共にありあはれ
全体としては
「早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子はもあはれ」
=早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子あり、共にあり、あはれ
これでも良い気がする。
しかし「我が子はもあはれ」とあるので接頭辞として扱って
「我が子あり、共に+あはれ」と訳すべきだろう。
「co-名詞」=共に+あわれ
=早川の瀬に居る鳥のよしをなみ思ひてありし我が子あり共にあはれ
「どうしようもない思いであった我が子あり、あわれと共に」
なんか状況が良くわからない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます