>https://sanukiya.exblog.jp/29616767/
>3513 夕さればみ山を去らぬ布雲(にのぐも)のあぜか絶えむと言ひし児(こ)ろはも
>
> ※「夕されば」夕方になると。
> ※「あぜか絶えむ」絶えてしまうことはない。〈か〉反語。
> ※「布雲」布を敷いたようにたなびいている雲。〈にのくも〉は東国方言。
> ※「児ろ」女性を親しんで呼ぶ語。〈ろ〉接尾語。
>
>夕べになると布敷くような 雲が山から離れない
>私も離れて行かないからと あの娘(こ)は言ったてくれたのに
>https://art-tags.net/manyo/fourteen/m3513.html
>意味: 「夕方になると山から離れずにたなびいている布雲(にのぐも)のように、
>どうして絶えることがありましょうか」と言ったあの娘は。。。
>
>意味: 「布雲(にのぐも)」は布のように広がって続いている雲のことで、
>「(二人の間が)切れない・絶えることが無い」ことのたとえに詠み込まれています。
>https://manyoshu-japan.com/10065/
>夕方になるとみ山にかかった布雲のように、なぜか去らず耐えられない、
>とあの子は言ったよな。
>https://miebaba.hatenablog.com/entry/20170326
>夕方になると山にたなびいて離れない布雲のように、
>何であなたとの仲が絶えることがありましょうか
>と言ったあの子は、あぁ (どうしていることであろう)。
いろんな解釈がありますね。
「はも」に「あり、共にあり」を代入すると
「言ひし子ろはも」
=言ひし子ろ+はも
=言ひし子ろ+あり、共にあり
=言ひし子ろあり、共にあり
全体としては
「夕さればみ山を去らぬ布雲(にのぐも)のあぜか絶えむと言ひし子ろはも」
=夕さればみ山を去らぬ布雲(にのぐも)のあぜか絶えむと言ひし子ろあり、共にあり
前方部分疑問文、この場合は反語だけど。
「あぜか絶えむ」=絶えることがありましょうか=絶えることがない
=あぜ+か+絶え+む
・あぜ=なぜ、名詞
・か=共にあり?動詞
・絶ゆ=絶える、下二段、未然形
・む=…だろう、推量助動詞、未然形接続、連体形
あぜ+か+絶えむ=あぜ(なぜ)と「絶ゆむ(絶えるでしょう)」が共にあり?…疑問文
あぜ+絶ゆむ+か=あぜ(なぜ)と「絶ゆむ(絶えるでしょう)」は共にあり…平叙文
この歌の私の解釈は
「夕方になると み山にかかる布雲が なぜ絶えるでしょうか?と言った子が 共にいます」
つまり
「み山?にかかる雲のように、あなたから離れませんと言った子が共にいます」
という風になるのかな。
作者不詳だから「み山」がどこかわからない。
私が誰であなたが誰かもわからない。
万葉集に採用されるくらいの和歌というか
そういう地位と立場の人の歌だから、わからないはずがない。
わざと消したのでしょうね、たぶん。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます