昨夜はネットを見ながらHDDに取り込んである大量のCDの中からビートルズの「アンソロジー」シリーズ(1~3)を延々と聴いていた。この「アンソロジー」にはスタジオ盤の別テイクが多数収録されているのだが、その中に「You Know My Name」という曲があって、これは元々「レット・イット・ビー」のシングル盤のB面だったが、たしか80年代に「パスト・マスターズ」が出るまではアルバムでは聴けなかったというかなりマイナーな曲である(なんとローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズがサックスで参加している)。何時の頃からかこの曲が妙に気に入って、時々無性に聴きたくなる。一種のコミックソングだが、こういう英国のコメディ番組にも通じる諧謔味というのはアメリカのロックバンドでは絶対に出せない味であって、今思えば意外とこういうところこそが後期ビートルズの本質だったのではないかと思う。

ザ・ビートルズ/アンソロジー(2)

ザ・ビートルズ/パスト・マスターズ Vol.2

ザ・ビートルズ/アンソロジー(2)

ザ・ビートルズ/パスト・マスターズ Vol.2