ロマンスカーの車内販売で幸せを感じる

長距離の乗り物に乗れば、お約束ちゅう事でアルコールと摘みが私のテーブルの上に置かれます。
その時の気分でワインだったり、ビールだったり、午前中は流石に珈琲となりますが・・・　車内や機内、はたまた船内で食べる弁当の味は普段の数倍美味しく感じる醍醐味があるため、車内で食べると云う行動は譲れないものと思います。　最近の車内で食べる弁当は、車内販売よりもデパ地下とか駅構内の弁当が充実しているのか、それらを持参して乗車する人が多いような気がします。

ある時、ロマンスカーに乗っていたら見るからに父ちゃん母ちゃん風の両親に子供一人の親子連れが私の斜め後ろに座っていました。　暫くしてロマンスカーの車内販売のワゴンが、その親子の席で止まりました。　父ちゃん風の父親は、車内販売の一番高い2000円位の行楽弁当とお茶を人数分頼んでいました。

家族３名×2000円＋お茶＝6500円位！　おお～凄いぞ父ちゃん！　ここ数年車内販売で行楽弁当を頼んでいるのを見た事が無い私は感動しました。もしかしたら、この親子はロマンスカーの中で一番高い行楽弁当を購入し車内で食べる事が今回の旅行の大きな目的だったかもしれない！
暇な私は勝手に妄想し、この父ちゃんを頼もしく思いました。　父ちゃん、あなたの心意気にビールと摘み奢らせて下さい！と言いたかったのですが、見ず知らずの方に、そんな事も言えず、私は自分にビールと摘みを奢って上げました。


あの親子が今度ロマンスカーに乗る時は、これくらいゆったりした空間が提供されますように・・・・写真撮った時は勿論反対側の席も誰も居ませんでした。