蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

真北はどっちだぁ の巻 ーベランダで真の北を探すー

2021-07-06 20:58:24 | 天体観測

赤道儀を注文したけれど、ベランダに設置するとなると、いろいろ問題が出てくるのです。

まず、望遠鏡を取り回せる空間を確保しなければなりませんし、南だけでなく、東西の視角も確保したいし、北の方向が見えてないながらも、北極と南極を結ぶ子午線も求めたいです。

真北の方向を知る簡単な方法は、磁石を使う方法でしょう。ビクセンから、赤道儀の設置を助ける磁気コンパスと傾斜計と水準器が一体化したポーラメーターという商品が出ています。

 

Vixen ポータブル赤道儀 ポーラメーター | ビクセン Vixen

株式会社 ビクセン 「Vixen ポータブル赤道儀 ポーラメーター」ページです。天体望遠鏡、双眼鏡、単眼鏡、フィールドスコープ、顕微鏡、ルー...

ビクセン Vixen

 

 

磁石が指す北は、実は、磁北で、北極から約1200kも離れていて、年々移動しています。Balconの住んでいる東京西部では、磁石は、真北から、西に7度20分ズレたところを指すようです。

我が家のバルコニーに磁石を置いてみると、変な方向を指します。うーん、バルコニーに含まれる鉄筋にかなり影響を受けているようで、バルコニーでは、磁石は当てにできません。

「エコノミー機材で行く ゆるーい天文趣味」のlambdaさんが紹介しているGoogle  mapを使う方法も面白いです。

下のリンクのページの後半に出ています。

近代的な極軸合わせ (PHD2による追い込み)

デジタル化の波は極軸合わせにも革命をもたらしていたようです。世の中にはカメラと組み合わせた極軸合わせのための製品も登場していて、極軸合わせも...

 

 

 

大雑把な私がこの方法を採用すると、2度ぐらいの誤差が出そうです。

なるべく誤差が少なそうで簡単な方法は、小学校の時にやった太陽の南中を利用する方法じゃないかなと思うわけです。太陽南中時に鉛直線の影は、北を指すことを利用するわけです。

南中の時刻を秒単位で、決定できれば、15秒角の精度で経線(子午線)が引けるはずです。

赤道儀が到着するまで、経線(子午線)をベランダに引いておきましょうと。

 


赤道儀品定め の巻

2021-07-06 14:03:35 | 天体観測

KE-60と QX 100の組み合わせで、いろいろ天体を撮ってみましたが、月、惑星は、何とかなっても、星雲は、全くうまくいきませんでした。せっかく、オリオン大星雲などは、肉眼でも我が家のベランダから見えるのですから何とかならないかなと思案してみました。

やはり赤道儀を21世紀の赤道儀に更新してみようとの結論になりまして、ネットで、情報を収集してみることにしました。

天文少年の頃、先輩に、「赤道儀は、しっかりしたものを買え。後悔しないぞ。」と言われていたので、一応、アマチュア用の中級機で、積載量10kg以上の機種から選ぼうと思いました。あのの頃は、五藤光学、PENTAX、NIKONなどのメーカーが憧れの赤道儀でした。

21世紀には、これらのメーカーはアマチュア用赤道儀から撤退してしまったようです。天文少年の頃よりは、予算も奮発できるので、国産から、高橋製作所のEM200、ビクセンのSXDP2の2機種、外国製はLosmandy社のG11sの3機種から選ぶことにしました。ざっくりとした比較は下の表のとおりです。

このうちビクセンは、子供頃の印象がどうも良くないし、目盛環もついていないので、脱落としました。

Losmandy G11sに関しては、ネットの情報も少ないので、代理店のジズコさんに見せてもらおうと、恵比寿に電車で出かけることにしました。

ジズコさんのお店は、JR恵比寿駅のすぐ近くのマンションにあって、普通の家の玄関のような入り口を恐る恐る入ると、架台がたくさん置いてあります。あいにく、Losmandyの赤道儀は、デモ機がありません。

私の目的は、都内から見える惑星、月、明るい星雲をベランダから見たいとお話したところ、経緯台が設置が簡単だからいいのではと勧められました。まあ、もっともな助言でしたが、視野の回転が嫌だとこちららの考えを話したところ、G11の弟機のGM8はどうだろうかと提案されました。たしかに、狭いベランダに置くのならば、小さな赤道儀の方が取り回しはいいですし、積載量も13kgありますから、十分ですし、PCなしで、自動導入も可能です。その後、頭ボーッとして、しばらくして、意識が戻ったら、GM8を発注していました。


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