時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

音楽をやる覚悟

2019年06月04日 | 音楽活動

 

私の普段の移動エリアの範囲内に、巷で割と有名なライブハウスがある。

普段私はその店の前の道を通ることがたまにあるのだが、その店で人気バンドが出演する時は、すぐにわかる。

店の前の道に、派手なファッションを着込み、派手なメークをした女の子たちがたくさん並んでいるからだ。

客層から言って、ビジュアル系のロックバンドが出演することが多いようだ。

立地から行って、その店には裏口みたいなものがあるようには見えない。

なので、出演するバンドのメンバーは、客たちと同じ入口から店に入ることになる。

ということは、開店時間を待っている人たちは、その日の出演者が店に入っていくのを見ることもできる。

バンドは大概ライブ前に店でリハーサルがあるもので、リハは当然ライブ開始の時間よりも早く始まる。ということは、出演者は開店時間よりもけっこう早い時間に店に入ることになる。

ということは、お客さんは開店時間よりだいぶ早い時間に店の前に来て待っていれば、その日の目当てのミュージシャンたちが店に入る瞬間を目撃することもでき、あわよくばその一瞬の時間にお目当てのミュージシャンと話すこともできるかもしれない。

そんな思いもあるのだろう、人気バンドのライブがある日は、開店時間よりもかなり早い時間帯に、熱心なお客さんは店の前に来て待機しているのだろう。

 

そういう熱心な女の子は、バンドのビジュアルやコンセプト(?)や音楽性に即したファッションやメークをしている。

 

で、運よくバンドメンバーの店入りの瞬間が来ると、店の前で待っている女の子たちから一瞬歓声があがる。

 

私はビジュアルバンドにいたことはないし、だいいち私は若いころからビジュアル系ではない(笑)。

元々ビジュアル系の容姿とは言い難いし、ビジュアル系のファッションも着たことはないし、メークもしたこともない。だいいち、目指したこともない(笑)。

なので、ビジュアル系バンドのメンバーの心境はわからない(笑)。

なので、ライブ会場でこんな経験はしたことがない。

 

ライブ当日に、開店前からカラフルに着飾った多数の女の子たちが、目当てバンドの「店入り」を店の前で待ってる状況というのは、かなりそのバンドがインディーズなどで活躍しているからなのだろう。

 

あくまでも生活は音楽第一で、音楽中心の生活を送るために、普段はバイトなどをして、バンド活動継続のための資金をねん出していたりするのだろう。

 

 

私のように、あくまでも音楽とは別の「本業の仕事」を持ったうえで、余暇の時間に音楽をやっていた者とは、覚悟が違うのだろう。

 

本業の安定した仕事を持たずに、日ごろから音楽中心の生活をおくり、音楽に賭けていたからこそ、ああいう状況を味わうこともできたのだと思う。

 

そんな彼らを見てると、単純に「うらやましい」とか「一度くらいああいう状況を味わってみたい」などと思ったことは、若いころの私にはあった。

でも、私は「本業の仕事」をやめることはできなかった。

もちろん、本業が忙しかったこともあるが、安定した仕事は確保しておきたい・・というのもあった。

要するに私は冒険はできなかったのだ。

ということは、覚悟も弱かったということだ。

 

だから・・仕方ないんだと思う。でも覚悟を決めて、そういう生活を送っている若いミュージシャンを見ると、やれるところまでやってほしい。

 

 

そんなことを思いながら、その某ライブハウスの前で「入り待ち」をする多数のカラフルな女の子たちや、そこに現れるバンドの姿をチラ見して、私はその場を通り過ぎていくのだ。

 

 


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4 コメント

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Unknown (捨丸)
2019-06-05 03:20:06
音楽をやる覚悟、ごくごく普通の生活を送ってきた私などには、想像もつきませんね。
でも、若い頃には周りにもそうした夢を持った友人が何人かはいました。
それは音楽に留まらず、演劇や映画や芸術だったりして、私は熱く夢を語る彼らがすごく羨ましく思えてなりませんでしたね。
彼らの多くは夢半ばで社会人となり、かつての夢を生活の中の安らぎや潤いとして楽しんでいるようで、それはそれで、やっぱり私は羨ましく思えてなりません。

若い頃、人生の大先輩に言われた言葉があります。
才能なんてものが自分にはないのだと気付く人間は少ない。自分の才能に気付ける人間はもっと少ない。

私が若い頃に信じてた自分の才能ってなんだっただろう?
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Unknown (鮎川愛)
2019-06-05 11:39:10
私も、堅実な仕事に就くより、幼少の頃より愛してきた文学(特に詩)のために、「文学に賭けよう」とした青春時代もありました。

しかし、創作人生は決して甘くない。

極めて苛酷な人生必至です。

プロフェッショナルとなり、軌道に乗っても、次の大ヒット作品を出せずに、やがて沈没してゆく人々は、数知れません。


アマチュア・ミュージシャンであれ、アマチュア文学者であれ、「夢を追いたい」という心情は、わかります。

しかし堅実・安定した仕事に就いて、その余暇に改めて「(自分に)夢を見せたい」という“大人になること”も大変立派なことです。

やはり、先ずは生活を安定させなければ、本当に優秀な智恵も出てきませんよ。

アルバイトをしながら、やがてプロフェッショナルになる!夢を追いかける人たち。


私は、「芸能界という極めて不安定で、子供のような世界に行くよりも、早く大人になって、堅実・安定した仕事に就いて、固定給が出る生活の方が遥かに幸福だ!!

その方がやりたいことを本当にやれる!!」と言い聞かせてやりたい気分になります(笑)

私は、いつの間にか冷徹な大人になりました。
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Unknown (だんぞう)
2019-06-05 16:45:11
捨丸さん、そうですね、音楽だけではなく、演劇や映画をはじめ、芸術方面はそういう人はいますね。
安定を捨てて、夢に向かって自分を追い込んでゆく感じ。
それには、覚悟も必要になります。
そういう人にとっては、安定を確保したうえで趣味的にやってる人には絶対負けたくないでしょうね。

才能の定義はいろいろあるかもしれませんが、なによりそれが「好き」ということも大事なひとつだとは思います。
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Unknown (だんぞう)
2019-06-05 16:59:21
鮎川さん、作家を目指す場合、よく言われることは、「作家になることよりも、作家になったあとにそれを継続していくことが難しい」ということです。

ある程度コンスタントに一定レベルの作品を書いていかないと、作家としての継続はできなくなるんでしょう。
スランプもあるでしょうし、後から後から作家志望の人は出てきますし、そのなかで生き残っていくのは大変でしょう。

まあ、それは作家だけに限らないですが。

生活の安定のために作家とは別の「本業」を持っていた場合、本業での経験や知識を、作品に活かすことはできますね。
本業の知識や経験があればあるほど、それは他の人とは違った強みにもなりますし。

実際、作家になる前にやってた仕事の知識を、小説などに活かしてヒット作を書き上げた作家はけっこういますし。
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