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More than l can say by Leo Sayer
この曲のオリジナルはバディ・ホリーで、1959年に録音されたが、同年飛行機事故でバディが亡くなってしまった翌年に、バディのバンドであったザ・クリケッツが翌年1960年にバンド名の名義で発表した。
その後ボビー・ヴィーをはじめとする多くの人にカバーされた名曲だが、この曲の日本で一番有名なバージョンは、やはりレオ・セイヤーのカバーバージョンだろう。
日本ではCMなどにも使用されたし、発表当時けっこうヒットしたし。
レオ・セイヤー自身は非常に才能のあるシンガーソングライターで、数多くのヒット曲を持っている。
1973年にデビューした後、80年代前半にかけて大活躍し、ヒットを連発。
その後も地道に活動を続けているようだ。
私がこの曲を知ったのは、前述のCMで。
一回聴いただけで好きになった覚えがある。
その後、この曲のことを調べ、そのCMで使われていたのはレオ・セイヤーのバージョンであることを知った。
それまで、レオ・セイヤーの名前だけは知っていたけど、それ以上はあまり知らなかったので、とりあえず当時この曲が収録されたアルバムを買ったのだと思う。
私が20代の頃、よく通っていたパブでは、洋楽のカバーを歌う人が多かった。
皆、他の店ではJ-ポップや演歌や歌謡曲を歌っていたのかもしれないが、その店では日本語の歌を歌う人は、むしろ少なかった。
店がそういう雰囲気だったのだ。
私もこの歌を歌いたかったが、すでにこの曲を十八番にしている常連さんがいた。
しかもその常連さんとは私は仲が良かった。
なので、その常連さんに気を遣い私は歌わなかった・・・というのもあったが、それ以上に自分が歌うにはその店のこの曲のカラオケのキーが高すぎて、私には歌えなかった。
その店のカラオケは、今のような多機能のカラオケ機ではなく、もっと原始的(?)なものだった。
なので、キーを変えるということができなかった。それも大きかった。
まあ、そんな事情もあり、私はこの歌には手を出さず、ひたすら常連F君がこの歌を大声で歌うのを、多少の羨ましさを持って聴いていた。
F君は元々かなりキーが高い奴だった。
なので、この曲だけでなく、本来女性ボーカリストの曲だった曲も、原曲のキーで地声で歌っていた。
ただし、さすがに高音部では、大きな声をはりあげて女性ボーカルの高さを出していた。
女性ボーカルと同じ高さで歌えること自体凄いとは思ったが、高音部はかなりさすがに苦しくはあったようで、ファルセットを使わない以上、その大きな声はけっこう耳にガンガンきて、店の中の他の音が全く聞こえなくなってしまっていた。
ある意味、「音痴じゃないジャイアン」の歌を聴いてるような感覚(笑)。
そう、音程はしっかりしていたのだ。
ただ・・今だから言えるけど、ちょっとうるさかった(笑)。
その中で、レオの「星影のバラード」は一応男性ボーカルの曲ではあったので、F君の歌声の大きさも多少は抑えられていたので、その点は正直助かった(笑)。
やはり女性ボーカリストの曲を、男性が原曲のキーで歌う場合は、大声をあげて高音部を出すより、うまくファルセットを使ったほうが・・・。
でもまあ、男性なのに、変声期がなかったように高いままの人も、たまにいるからなあ。
ちなみに、その常連F君は今では行方知れず。
どこかの街のどこかの店で、今もこの「星影のバラード」を歌っているのだろうか。
ともあれ、レオ・セイヤーの名カバー「星影のバラード」。
原題は「More than l can say」。
原題のニュアンスからは離れているものの、響きのよい邦題がついているとは思う。
洋楽の楽曲に邦題をつける場合、たまにイマイチな邦題がつけられることがあるが、その点この「星影のバラード」という邦題は中々きれいなのでは?
でも、なぜこういう邦題になったのだろう。
とりあえず、洋楽にあまり詳しくない年配のおじさんから、千昌夫さんの「星影のワルツ」と混同されないことを祈るばかり(笑)。
どちらも良い曲だけどね。
https://www.youtube.com/watch?v=GnIlo91CrBw
変な言い方ですが、バディ・ホリーが、自ら亡き後、たくさんのミュージシャンにカバーされ、ムード歌謡曲になることを知っていたかのような…
バディ・ホリーは、だんぞうさんもご存知の通り、後のボブ・ディラン、ビートルズ、ストーンズなどに計り知れない圧倒的影響を与えましたからね。
日本では、相当マニアックなロックンロール・ファン以外には知られていないことは、私にも残念です。
バディ・ホリーを生んだアメリカ合衆国テキサス州では、彼の銅像が建っており、英雄ですよ(笑)
レオのバージョンは、よりテンポ感を感じる出来になってると思います。
バディに私が熱中したことはまだないですが、ビートルズのレノンもポールも相当バディから影響されたのは知ってます。
自ら曲を作って演奏して歌うスタイルは、バディから受け継いだものだったでしょう。
思うに、バディは亡くなるにはあまりに早すぎました。長生きしてたら、ロックの黎明期の歴史はかわってたかもしれません。
彼の曲は多数の曲が、その後の大物ミュージシャンにカバーされてます。
長生きしてたら、もっともっと多くの名曲を残したはず。
もったいない限りです。