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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

星影のバラード  by レオ・セイヤー

2021年06月09日 | 音楽全般

   More than l can say    by   Leo Sayer

 

 

この曲のオリジナルはバディ・ホリーで、1959年に録音されたが、同年飛行機事故でバディが亡くなってしまった翌年に、バディのバンドであったザ・クリケッツが翌年1960年にバンド名の名義で発表した。

その後ボビー・ヴィーをはじめとする多くの人にカバーされた名曲だが、この曲の日本で一番有名なバージョンは、やはりレオ・セイヤーのカバーバージョンだろう。

日本ではCMなどにも使用されたし、発表当時けっこうヒットしたし。

 

レオ・セイヤー自身は非常に才能のあるシンガーソングライターで、数多くのヒット曲を持っている。

1973年にデビューした後、80年代前半にかけて大活躍し、ヒットを連発。

その後も地道に活動を続けているようだ。

 

私がこの曲を知ったのは、前述のCMで。

一回聴いただけで好きになった覚えがある。

その後、この曲のことを調べ、そのCMで使われていたのはレオ・セイヤーのバージョンであることを知った。

それまで、レオ・セイヤーの名前だけは知っていたけど、それ以上はあまり知らなかったので、とりあえず当時この曲が収録されたアルバムを買ったのだと思う。

 

私が20代の頃、よく通っていたパブでは、洋楽のカバーを歌う人が多かった。

皆、他の店ではJ-ポップや演歌や歌謡曲を歌っていたのかもしれないが、その店では日本語の歌を歌う人は、むしろ少なかった。

店がそういう雰囲気だったのだ。

 

私もこの歌を歌いたかったが、すでにこの曲を十八番にしている常連さんがいた。

しかもその常連さんとは私は仲が良かった。

なので、その常連さんに気を遣い私は歌わなかった・・・というのもあったが、それ以上に自分が歌うにはその店のこの曲のカラオケのキーが高すぎて、私には歌えなかった。

その店のカラオケは、今のような多機能のカラオケ機ではなく、もっと原始的(?)なものだった。

なので、キーを変えるということができなかった。それも大きかった。

 

まあ、そんな事情もあり、私はこの歌には手を出さず、ひたすら常連F君がこの歌を大声で歌うのを、多少の羨ましさを持って聴いていた。

 

F君は元々かなりキーが高い奴だった。

なので、この曲だけでなく、本来女性ボーカリストの曲だった曲も、原曲のキーで地声で歌っていた。

ただし、さすがに高音部では、大きな声をはりあげて女性ボーカルの高さを出していた。

女性ボーカルと同じ高さで歌えること自体凄いとは思ったが、高音部はかなりさすがに苦しくはあったようで、ファルセットを使わない以上、その大きな声はけっこう耳にガンガンきて、店の中の他の音が全く聞こえなくなってしまっていた。

 

ある意味、「音痴じゃないジャイアン」の歌を聴いてるような感覚(笑)。

そう、音程はしっかりしていたのだ。

ただ・・今だから言えるけど、ちょっとうるさかった(笑)。

 

その中で、レオの「星影のバラード」は一応男性ボーカルの曲ではあったので、F君の歌声の大きさも多少は抑えられていたので、その点は正直助かった(笑)。

 

やはり女性ボーカリストの曲を、男性が原曲のキーで歌う場合は、大声をあげて高音部を出すより、うまくファルセットを使ったほうが・・・。

でもまあ、男性なのに、変声期がなかったように高いままの人も、たまにいるからなあ。

 

ちなみに、その常連F君は今では行方知れず。

どこかの街のどこかの店で、今もこの「星影のバラード」を歌っているのだろうか。

 

 

ともあれ、レオ・セイヤーの名カバー「星影のバラード」。

原題は「More than l can say」。

原題のニュアンスからは離れているものの、響きのよい邦題がついているとは思う。

洋楽の楽曲に邦題をつける場合、たまにイマイチな邦題がつけられることがあるが、その点この「星影のバラード」という邦題は中々きれいなのでは?

でも、なぜこういう邦題になったのだろう。

 

 

とりあえず、洋楽にあまり詳しくない年配のおじさんから、千昌夫さんの「星影のワルツ」と混同されないことを祈るばかり(笑)。

どちらも良い曲だけどね。

 

https://www.youtube.com/watch?v=GnIlo91CrBw

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2021-06-18 16:09:00
バディ・ホリー&クリケッツ原曲とは、かなり雰囲気が違いますよね。

変な言い方ですが、バディ・ホリーが、自ら亡き後、たくさんのミュージシャンにカバーされ、ムード歌謡曲になることを知っていたかのような…
バディ・ホリーは、だんぞうさんもご存知の通り、後のボブ・ディラン、ビートルズ、ストーンズなどに計り知れない圧倒的影響を与えましたからね。

日本では、相当マニアックなロックンロール・ファン以外には知られていないことは、私にも残念です。

バディ・ホリーを生んだアメリカ合衆国テキサス州では、彼の銅像が建っており、英雄ですよ(笑)
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Unknown (だんぞう)
2021-06-18 17:28:41
そうですね、確かに雰囲気は違いますね。
レオのバージョンは、よりテンポ感を感じる出来になってると思います。

バディに私が熱中したことはまだないですが、ビートルズのレノンもポールも相当バディから影響されたのは知ってます。
自ら曲を作って演奏して歌うスタイルは、バディから受け継いだものだったでしょう。

思うに、バディは亡くなるにはあまりに早すぎました。長生きしてたら、ロックの黎明期の歴史はかわってたかもしれません。

彼の曲は多数の曲が、その後の大物ミュージシャンにカバーされてます。
長生きしてたら、もっともっと多くの名曲を残したはず。
もったいない限りです。
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