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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ちゃぶ台返しにツッコミを入れる

2019年12月28日 | 懐かしい系、あれこれ

 

以前・・・・NHK朝の連ドラ「スカーレット」の初期(?)で、主人公の父親が「ちゃぶ台返し」をするシーンが何度もあり、ネットなどでその「ちゃぶ台返し」に対する批判が出たことがあったらしい。

まあ、その後ストーリーの経過で、主人公の父親は亡くなってしまったし、それまでの物語の流れの中で、その父親の愛すべき面も描かれてたので、その批判は収まったのではないかと思えるのだが。

 

とはいえ、ともかく今回取り上げたいのは、「ちゃぶ台返し」という行為について。

 

この「ちゃぶ台返し」というのは、昭和の漫画やドラマなどにはよく出てきていたシーン。

特に有名なのは漫画やアニメの「巨人の星」で主人公・飛雄馬の父・一徹が。

そしてドラマでは「寺内貫太郎一家」で貫太郎がよく「ちゃぶ台返し」をやっていたシーン。

「寺内貫太郎一家」では、毎回のように貫太郎は「ちゃぶ台返し」をやっていた気がする。

一方、「巨人の星」の中での一徹の「ちゃぶ台返し」のシーンは、主題歌のバックに出ては来ていたが、案外物語内では出てこなかった・・・・という説もある。

ただ、主題歌というのは毎回流れるわけで、その主題歌のバックに出てきていたから「巨人の星」でのちゃぶ台返しはしょっちゅう行われていたイメージがあったのだろう。

 

なんにせよ「ちゃぶ台返し」は、昭和の匂いがするシーンであり、平成以後の時代では、まず見られない。

だいいち、ちゃぶ台で家族がご飯を食べるというシチュエーションがない。

 

私の家は、私が子供の頃からテーブルとイスだった。

テーブルを取り囲むようにイスがあり、家族はイスに座って、テーブルに置かれたご飯を食べていた。

「ちゃぶ台返し」という言葉は聞いたことがあっても、「テーブル返し」という言葉など聞いたことがない。

 

 

ところで・・・昔からあった「ちゃぶ台返し」という行為や言葉だが、実際にこういう行為があなたの家ではあっただろうか?

というか、そういうシーンを家庭内で実際に見たことがあったり、行ったことがある人って、どれぐらいいるのだろう?

 

こんなことをしてしまったら、その回の食事はすべてフイになる。

それだけではない。味噌汁などの汁ものや、シチューや、マーボー豆腐、カレーみたいな料理が畳や絨毯などにこぼれたら、その跡が残らないだろうか。

その晩のおかずが魚だった場合、そのあとのことを想像してほしい。

床に落ちて飛び散ったり崩れた魚の肉のかけらなどを、いくらもったいないからといって拾って食べるだろうか?

ゴミ箱に捨てるしかないはずだ。まあ、猫などを飼ってるならともかく。

 

で、本来食べられるところだった部分が多い魚を部屋のゴミ箱に捨てた場合、どうなるだろうか。

魚の匂いというのはかなり強く、それは時間がたてばたつほど、匂いは強くなり、その匂いは部屋中に充満する。

次のゴミ回収業者が来るまで、部屋はその魚の臭いで充満する。これって、かなり辛い。

 

そういえば、「巨人の星」の星一家は貧乏長屋に住んでたはず。ということは貧乏だったということ。

貧乏な家族にとっては、一食一食が大事だったはず。

そんな家族が、父親の癇癪1発でちゃぶ台返しをされ、その日の夕飯がすべておじゃんになった場合、その後の後片付けを誰がやるのか?

ちゃぶ台をひっくり返した父親がやるのか?いんや。そんなことはないだろう。

きっと、ああいうオヤジに限って亭主関白ぶりを発揮して、母親や娘などがやらされるのだろう。

これだけでも迷惑な話だが、それ以上に、その日の夕食は一体どうする?

改めて夕飯を作りなおすのか?

いや・・きっと・・仮に作りなおしたとて、またその時にオヤジの癇癪がさく裂したら、またちゃぶ台返しをされないとも限らないではないか。

ええかげんにせんか!

 

ちゃぶ台をひっくり返したオヤジが「夕飯抜き」になるのは当然だが、それ以外の家族まで「夕飯抜き」になってしまうのではないか?

 

オヤジがちゃぶ台返しをした時点で、すでに大半の食事を食べ終わっていたのならまだ被害は最小限にとどめられるが、まだ食べ始めた時点でちゃぶ台返しでもされたら、たまったものではない(笑)。

 

もしもその日の夕飯のおかずがゴージャスなものだったら、それこそ「恨み」にも発展しそうだ。

たとえばウナギの蒲焼とか、ステーキとか。

 

 

ともかく、ちゃぶ台返しをされたら、その時の家族の食事全てが一瞬でなくなるわ、床や畳や絨毯に夕飯の惣菜の「跡」が残るわ、後片付けをしないといけないわ、魚のような惣菜だったらゴミ箱にすてた具からただよう匂いが部屋中に充満するわ・・・で、なんら良いことはない。

 

オヤジの癇癪を一瞬解放するだけだ。

こんな多種類に及ぶ「悪い状況」が「ちゃぶ台返し」の後には待っている。

 

そんなことをしたら、その癇癪を発揮したオヤジには、まず後片付けをしてもらい、代わりの夕飯を作ってもらい(買いだしが必要なら、オヤジに買い出しに行ってもらい、店にもう惣菜が残っていなかったら、買ってくるまで帰宅禁止)、ちゃぶ台返しをした時に家族の服が汚れたら洗濯もしてもらわないとね(笑)。

じゃないと割に合わない。

 

ともかく、何一ついいことはない。

 

それでも、ちゃぶ台返しなど・・するだろうか?

シンプルに考えて、夕飯がもったいないではないか。

 

それでも・・ちゃぶ台返しなど・・するだろうか?

 

ちなみに、ちゃぶ台返しをしていたオヤジは、テーブルでの夕飯で癇癪を起したら、テーブル返しでもしていたのだろうか?

 

 

こんなことをつらつら考えると、令和の時代の感覚では、ちゃぶ台返しなどありえなく思える。

 

というか、昭和の時代であっても、家族の夕飯すべてが一瞬でふいになるちゃぶ台返しなど、現実的にはありえなかったように思えるのだが、あなたは家族での夕飯でちゃぶ台返しをされたことはあるだろうか?

いや、ちゃぶ台返しをリアルで見たことは一度でもあっただろうか?

 

まさか・・実際に癇癪をおこして、やったことがあるとか・・・??

 

ともかく、私なら・・後片付けのことや、一食がふいになるような状況を考えると、とてもできない。たとえ癇癪を起したとしても。

 

 

 今、そんなことをするオヤジがいたら、離婚されても仕方ないやね。

 

 

、、、、ん?

待てよ、、、もしも、、、もしもだよ、母親がそんなことしたら?

ちゃぶ台返しをする母親がいたら、一体どんな母親だろう?

 

 

 

 

 


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